2013年3月27日水曜日

史跡探訪 高田屋嘉兵衛(淡路島)

行ってきました淡路島。

私の大好きな司馬さんの小説「菜の花の沖」
江戸時代のビジネスマン高田屋嘉兵衛の出身地です

菜の花が、所々に群生していて綺麗でした。

洲本市五色町役場の隣の「高田屋嘉兵衛翁記念館」
















入り口には、司馬さんの色紙が飾られてありました。









パネルには

「人の偉さは計りにくいものですが、
その尺度を英知と良心と勇気ということにしましょうか。
では、江戸時代を通じてだれが一番偉かったでしょうか。
学者、大名、発明家、いろいろといました。
私は高田屋嘉兵衛だろうと思います。
それも二番目が思いつかないくらい偉い人だと思っています」

と1985年5月11日洲本市民会館で講演された一節が紹介されてありました。


記念館を出てすぐに、誕生の地の石碑と顕彰碑が

阪神大震災までは邸宅の一部があったそうですが、震災で解体されたそうです

そして都志川
































都志川の河口の手前が嘉兵衛さんの生まれた「本村」。
対岸が奉公した和田屋のある隣村の「新在家」。

この浜で、嘉兵衛さんは、新在家のマドンナ網元の娘「おふさ」と知り合い、
そして村の若衆と喧嘩したんだった・・・と小説の一場面を思い出しました。

和田屋の跡地。
今は表示があるだけになっていました。


橋のたもとにある和菓子屋の「嘉兵衛餅」を一口いただきました。

記念がもらった「嘉兵衛の里めぐり:ウォーキングコース」の地図をたよりに
車を走らせ嘉兵衛さんの史跡をたずねました。


都志港防波堤改築跡
嘉兵衛さんが10年にわたり寄付をして防波堤を改築したそうです。案内版には「コンクリートの岸壁の下にわずかな石組みが見える程度」と

多分このことかな???


八幡神社には、嘉兵衛さんの弟嘉蔵の願文が掲げられてあります。
ロシアに取られた嘉兵衛さんと水主4人、そして松前に幽閉されているゴローニンの無事の帰国。そしてエトロフの漁業の繁栄を願った内容です。












用水確保のために堰を築き本村と大宮の耕地40haの用水を確保し、その後、干ばつのため1932年にダムに改造されたそうです。




高田嘉兵衛公園の中にある「菜の花ホール」。瓦が「高」マークになってる
同じく公園内にある、「日露友好の像」
ゴローニンさんと嘉兵衛さんのツー・ショット



嘉兵衛さんと弟の金兵衛(左)さんの埋葬墓地

「菜の花の沖」という小説を読み高田屋嘉兵衛という人物を知りました。
志を高く持ち、チャレンジ精神にとんだ男。
嘉兵衛さんの史跡を巡り、元気をもらったよう思いました。

そしてこれが、記念のお土産

当時の船の階級は「炊(かしき:見習い)」から始まり、
「水主(かこ:一人前の船員)」、「表(おもて:仕官)」
「知工(ちく:事務長)」、「親司(おやじ:大番頭)」
そしてトップの「船頭」と、普通20年〜30年かかるところを
嘉兵衛さんは3年で船頭になったようです。

「はっぴ」は船頭しか着れなかったようです。

楽しい旅でした。


2013年3月25日月曜日

史跡探訪:「残念さん」

聞いたことがありませんでした史跡:『残念さん』。

調べてみると、安芸宮島の対岸の宮浜温泉(広島県廿日市市)
にある第2次長州征伐の関連史跡でした。

正式には「残念社」のようで、親しみを込めて「残念さん」
と呼ぶようです。
案内版には、

「慶応2年(1886年)7月9日、
 四十八坂を単騎で西に向かって
 馳やる幕府軍の武士がいた、
 これを見た長州軍は戦闘員だと勘違いをして、
 狙撃してしまった。
 その武士は「残念」といって倒れた。
 後にこの武士は、丹後宮津藩士の依田半蔵で、
 軍師として長州軍営に赴く途中であったことがわかり、
 長州軍は遺憾の意を表した。
 残念社は、村人が半蔵の戦死を悼んで祭ったものである。」

と説明してありました。
そして、依田神社(下)
司馬さんの「花神」という作品があります。
村田蔵六を描いたもので、
第2次長州征伐の4境戦争についても
精しく書かれた小説です。
帰って調べてみるものの、
この「残念さん」の記載を見つけることが
できませんでした。残念!!

そして、本日の目玉!!
「吉田松蔭腰掛けの岩」


案内版には

『親思う 心に勝る親心 今日のおとずれ 何と聞くらむ」
 の一首を残して江戸に護送される途中、
 吉田松蔭は西国街道で当時最も難所とされた、
 八坂峠のこの岩に腰をかけて、
 遥か故郷の島である大島を望みながら父母の恩愛に感激を、
「この場、こそ3県一望の地である」と、
 故郷に別れを告げた場所であると言われている。

との記載がありました。

僭越ではありますが、
小生も岩に腰を掛けさせていただきました。

腰かけながら、

あれ、松蔭は檻送されたんじゃなかったか・・・
ここで、檻から出たのかな??

掲示版に「3県一望の地」とあるけど
当時は、「県」という概念はまだ無かったはずだけど??

と思ったりましたが・・・・

松蔭の跡を探訪できたことに満足しました。

瀬戸内海と、宮島が綺麗に見えました。
ホント、素晴らしい眺望でした。 

2013年3月20日水曜日

「あなたには私が奇人にみえぬはずです」

本日メールマガジン
「司馬作品に学ぶ経営心得」第41号を配信しました。

「峠」の主人公河井継之助と
福沢諭吉が巡り会う場面から
今回はご紹介しています。

福沢諭吉は、継之助に言います、

「あなたには私が奇人にみえぬはずです」と。

詳細は、メルマガを御覧下さい。

2013年3月18日月曜日

忙しい??

忙しい・・・・
ビジネスマンが日常よく口にくる言葉です。

「忙しい」の文字を分解すると、
「りっしん辺」と「なくす」で心を無くしている状態
と説明されることがあります。

「心を無くしている」というよりもむしろ
「頭を無くしている」という状態に陥っているのです。

「忙しい」という状態に陥ったときにやってみてください。

****************************
1.すべきことを箇条書きに書き上げる
2.箇条書きにした一つ一つに処理するに必要な時間を記入する
****************************

これだけです。

箇条書きにした項目が、5〜7つ以上あると
カウント不能になるみたいです。
どうも頭の中では、1、2、3、4、5、沢山・・・
というカウントされるようで、沢山になればカウント不能状態、
忙しいという状態、「頭を無くしている」状態に陥るようです。

まずは書き出しましょう。そして全容が見えるようにしましょう。

「なんだ、これだけ・・・」と感じれば、
「忙し」いという気の病は治まります。

書き出した項目が多く
「こんなにある・・・」
「項目数が10個もある・・大変なこっちゃ・・・忙しい」
と項目数の多さに圧倒されたときには、

上記の2が効果を発揮します。
一つ一つに処理時間を入れて合計してみてください。

頭の中では、
1時間かかる業務も1個、
電話一本で済む業務も1個
と業務の処理時間ではなく、業務の個数でカウントしてしまうようです。

業務の処理時間という概念を入れていみると、
10個あって大変だと思っていてものが
2個は1時間、5個は30分程度、残りの3個は電話1本の3分の業務
という案配に頭を動かして、

「合計すると、4時間42分、なんだ半日で終わりだ・・・」
と「忙しい」病は治まります。

「忙しい」とは「頭を無くした状態」。
2つ頭を動かすことで解放されます。

「忙しい」とは客観的に自分自身を見ることを失った状態にあります。
客観的な尺度を、自分なりに持つ必要があります。

2013年3月11日月曜日

データーを使いましょう

顧客管理データが昨年より蓄積されるようになった
エンドユーザーに商品を販売している会社。

新しい顧客の登録が毎日のように増え続けていました。
これはこれで嬉しいことなのですが、
一定の基準でDMを送っていると、
その発送数が増え続け、DMコストも無視できなくなってきていました。

「空中論議を止めて、データーを使いましょう」

と蓄積された顧客データーを
色々な角度から分析してみると、
見えてきました。

DMで反応する顧客層と、
まったく反応しない顧客層があることが・・・

データーの分析には少し時間のかかったものの
結論は「すっきり」&「はっきり」でした。

中小企業といえども、会社には多くのデータがあります。
データー蓄積の為に多くのコストや時間を費やしているものの、
活用をされずに、眠っているものもあるのではないでしょうか?

少しだけ時間を使って、抽象的な空中論議をするよりも
具体的なデータを活用して考えることも必要です。

2013年3月4日月曜日

著書完成しました(3月15日発売)

以前より時々ブログでご紹介しておりました
拙書の第2段が完成しました。
2013年03月15日より発売です。


課題解決型営業について、物語調で書いています。
約20%のダイエットをしましたが、結局370ページになりました。

完成してみれば、
「ここをこうすれば良かった・・」
「ああすればよかった・・・」
と思うことばかりでした。

その後、読後感が何人かの方から送られてきました。


★ストーリー仕立ての指南書、
 まさに読まれる人によって捕えるポイントがその人の想像
 (創造)で加味されるものと思います。自分ならではの解説書。

★魅力的なリーダー3人を主人公とした形式は
 難しいテーマなのにストーリーの面白さで、
 まるでとてつもない小説を読む時の熱中度で読みつづけ
 気がつけば夜中の3時でした。
 本書は意欲があるのに方法がわからずジタバタしている
 若きリーダー達のバイブル。
 最終章の「心の壁」は、リーダーの頂点にある者が
 肝に銘ずべきこととです。

★この本を読んで、漠然とした気持ちがすっきりしました。
 悩んで立ち止まりそうな自分の背中を押してくれました。

★なんだか拓未に感情移入してしまい、
 ●●の場面ではグッと来てしまいました。
 私も一つづつ壁を乗り越えていこうと勇気がわきました。

★登場人物のプロファイルが明確で
 リテールの描写も面白く大変たのしく読みました。
 なりより経営指導の実践に基づいた営業に対するフレーム
 ワークがすっきりと理解できました。
 部下にも読ませたいと思います。

★プロの価値観と、経営コンサルタントとしての知見と
 力量が折り重なった読み物となっていて、
 読み応えのある内容でした。
 本書はインフレ、デフレとは直接関係はないものの
 物が売れない? と言われている中で、
 環境に適応できずに凋落傾向にある会社の
 商いの視点を如実に語っていて、
 かつ読み語り風に読めるので、
 多くの経営者に読んで目覚めて欲しいものです。

 等々

少しホットするとともに、形にして良かったと思っています。


この本を通して、読者に
何かをお伝えできたり、
何らかの刺激を提供できたり、
と願っています。