2013年11月18日月曜日

食品偽装問題とヒポクラテス

連日報道された有名ホテル、デパートでの食品偽装問題。

さて、この偽装問題と紀元前400年頃のギリシャの
ヒポクラテスがどう関係するのか?

ヒポクラテスは医学の父と言われました。
弟子を一人前の医者として認めるに際して誓わせたのが
「ヒポクラテスの誓い」と言われるものです。

その誓いには、
・患者の利益を第一とする
・男と女、自由人と奴隷を区別しない等々
がありました。

医者と患者には、医学の知識について情報量の大きな差があります。
その情報量の差があるからこそ医者と言われる、尊敬される所以です。

しかしながらこの情報量の差を悪用すれば、
患者をいとも簡単に殺すことだってできます。
そしてクレームが出たとしても、
無知な素人を、豊富な知識を蓑に
煙に巻くことはいともたやすいことです。

この情報の差(情報の非対称性)は、
医者が好き勝手に患者を操れるという危険性を持っています。

だからこそ医者になる際に「患者の利益を最優先にして考える」
ことを誓わせたのです。

「プロフェッショナル(Professional)」という言葉は、
Profess(誓約)という単語がその語源になっています。

今回の偽装の問題も同じ情報の非対称性があります。
どこの産地で取れたかなど、味わって分かものではありません。
また、味わったことのない高級料理など、
その区別ができる由もありません。
調理人の言われるがまま・・・、
まさに非対称性が存在し、
玄人は簡単に素人を操れるのです。

今回の偽装問題、

「現代人は、プロフェッショナルという意味取り違えてる」

とヒポスラテスが嘆いているように思えてなりません。

2013年11月15日金曜日

「わしには肚がある』メルマガ第49号 

本日、「司馬遼太郎作品に学ぶ経営心得」
第49号を配信しました。

今回ご紹介の珠玉のフレーズは
功名が辻から、

「わしには肚がある」

です。経験について書いています。
是非ご一読を・・・



20091115日に創刊した本メルマガも4周年を迎え、
今回をもちまして5年目に入ることになりました。
今までの皆様のご支援に心より感謝いたします。

そして今後とも末永くよろしくお願い申し上げます。

    〜 編集後記より 〜

振り返ってみれば、あっというまの4年間でした。

この間、いちども発行予定日に遅れることなく
配信することができました。(拍手!!)

紹介するネタが決まらず時間だけが過ぎていくこともありました。

あれも伝えたい、これも伝えたいと、テンコ盛りになり
迷い道に入ったこともありました。

仕事の関係で、直前までメルマが作成に着手できず、
配信当日の深夜ぎりぎりで配信予約を完了したこともありました。

といろいろとありました。

この4年間という経験は私に、苦手な「継続」ということに
対して自信を与えてくれました。

紹介する司馬遼太郎さんの小説の珠玉のフレーズが

・時には、勇気付けたり
・時には、ヒントを与えてくれたり
・時には、視界を広げてくれたり

という創刊趣旨を忘れることなく、
皆様のビジネスに何らかの形でお役に立てるように
5年目も取り組んでまいります。

今後ともよろしく、よろしくお願い申しあげます。

2013年11月4日月曜日

「負の循環」から「正の循環」へ

2012年5月10日の本ブログで
「長くて余命6ヶ月」
と診断したことを書きました。

その後、いろいろとありました。

・目先の資金繰りでなく、きちんと全体を捉えた資金計画
・そして銀行との折衝
・徹底したコストダウン
・販促活動の積極的な展開

当たり前のことばかりなのですが、
実行に当たっては、社内的な摩擦や格闘が・・・・

1年半前は「負の循環」に完全に陥っていました。

先日、その後の状況を確認したところ
概ね計画通りで、必要な利益も創出できはじめ
いくつかのパラメーターも好転していました。

「正の循環」に入り始めたことが確認できました。

消費税のアップ等々のまだまだ流動的な経済環境にあり、
予断を許しませんが、言ってみれば
「癌の摘出手術は成功し、体力を回復しつつある」
ということでしょうか。

社長はじめ社内の方々のご苦労、苦闘は並大抵の
ものでなかったことは、言うまでもありません。

本当にご苦労様でした。

そして、したくてもできなかった経営改善に向けての施策を、
計画立てて積極的に、スピーディーに講じていきましょう。