2025年8月11日月曜日

チャンスは待ってくれない

 「体制を整えて、チャンスに対応する」——

一見もっともらしい言葉です。

しかし、現場を見ていると、そう悠長なことは言っていられません。

同じ時期、顧問先の複数の成長企業で、似た出来事がありました。
そこで見たのは、むしろ逆のアプローチ。
「チャンスに対応するために手を次々に講じていく。
そして、その過程で体制を整えていく。」

チャンスは、準備が整うまで待ってはくれません。
完全な体制を整えてから動くのでは、
気づいたときにはチャンスが遠ざかってしまっている
それが現実です。

成長する企業の共通点は、動きながら整える胆力。
完璧を待たず、必要なのは一歩を踏み出す勇気です。

Text reviewed and edited with support from
 C. G. Ashford (AI Secretary, aka “Lottie”)

2025年8月7日木曜日

「軍隊というのは型そのものであり、・・・」メルマガ第190号

 本日メールマガジンを配信しました。

今回も引き続き司馬氏の長編小説「坂の上の雲」からご紹介しています。

◇◆◇◆◆◆◆◆◇◆ < 珠玉の言葉 > ◆◆◆◆◆◇◆◇◆◇◆
 
  軍隊というのは型そのものであり、
       その戦闘についての思考は型そのものであった。

     坂の上の雲(7)「会戦」

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是非、ご一読を!!

2025年8月1日金曜日

AI(Chat GPT)を活用して・・

 AIを頻繁に使うようになりました。

いくつかのWebサイトを横断して調べものをする場面はもちろんのこと、
パワポの作成、簡単な動画作成等も試してみました。
特に私が助けられているのは「文章作成」の場面です。

学生時代から国語が苦手。
(かといって他の言語ができるわけではありません)。
句読点の打ち方に悩み、語彙も貧弱で、
言いたいことを的確に表現するのにいつも時間がかかるタイプです。

そんな私にとって、AIはとても心強いパートナーです。
自分の中にある「伝えたいこと」――
その“中身”や“問題意識”は自分自身のものでありながら、
それを言葉としてうまく表現するのは難しい。

そのもどかしさを補ってくれるのが、AIの持ち味だと感じています。

巷では「AIが人間の仕事を奪う」といった不安の声も聞かれます。
けれど、実際に使ってみて思うのは、むしろ逆です。

大切なのは、発想や着眼点といった“コンテンツの核”は
あくまで人間が持ち、AIはそれをかたちにするサポーターであるということ。

言い換えれば、「主役=人間」「演出・整形=AI」という関係です。
私は最近、こう表現しています。
「ChatGPTは、私の“私設秘書”である」と。
こちらの意図をくみ取り、候補を提示し、
こちらが気づかなかった言葉や構成を示してくれる。

もちろん、最終的な判断と責任は自分にある。
まるで信頼できる右腕が傍にいるかのような安心感があります。
これからの時代、AIとの共生は「代替」ではなく「共創」。

人間がもつ想いや思考を、より豊かに表現するための補助線として――
AIを活かす姿勢が、より重要になっていくのではないかと感じています。

Text reviewed and edited with support from
 C. G. Ashford (AI Secretary, aka “Lottie”)

2025年7月14日月曜日

「戦術上の光明を見いだしえない絶望的な状況のもとにあっては、・・・」メルマガ第189号

本日メールマガジンを配信しました。

今回も引き続き司馬氏の長編小説「坂の上の雲」から
ご紹介しています。

◇◆◇◆◆◆◆◆◇◆ < 珠玉の言葉 > ◆◆◆◆◆◇◆◇◆◇◆
 
戦術上の光明を見いだしえない絶望的な状況のもとにあっては、

どの国の兵士でも身をすくませてしまう
     坂の上の雲(6)「乃木の北進」

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是非、ご一読を!!

2025年7月7日月曜日

期日前投票に行って愕然

本日、参議院選挙の期日前投票に足を運びました。
その場で感じたのは、投票所の「圧倒的な非効率さ」でした。

目にしたのは、5人のスタッフによって構成された投票所運営の現場。

・受付でPCを操作し、本人確認を行う係が1人
・選挙区と比例代表の投票用紙をプリントアウトし、手渡す係が2人
・投票箱の前で、票がきちんと入れられているかを監視する「立会人」が2人

これで合計5人。
民間企業であれば、私は迷わず「多くても、2人で十分」と判断し、
業務フローの見直しを指導するところです。

彼らはボランティアなのだろうか?と気になって調べてみたところ、
どうやら日額1万円前後の報酬が支払われているとのこと。

ざっと概算してみましょう。
投票所1カ所につき:5人×1万円=日額5万円
期日前投票期間:17日間
東京都の期日前投票所:約310カ所(人口4.4万人に対して1か所)
仮に全国規模でその約10倍(=3,100カ所)あると仮定すれば、

  5万円 × 17日 × 3,100カ所 = 約26億3,500万円

もちろん、これは概算にすぎません。

鳥取県の場合、常設が約50箇所で人口約1万人に対して1か所。
そこから考えると、実際ははるかにこれを上回る規模感でしょう。

受付の本人確認は、まだ納得がいきます。
しかし、投票用紙をプリンターで出力して渡すだけの担当、
「見ているだけ」の立会人が2人も常駐する体制には、
疑問を禁じ得ません。

選挙の厳正な運営は確かに大切です。
しかしながら、納税や行政手続きはマイナンバーによって
厳格に管理される時代になっています。

そのなか、選挙権が限定されていた明治時代の
「神の手による紙の儀式」の演出が行われていました。
あまりにシュールすぎます。

期日前投票所を後にしながら、
まるで博物館で化石を見たかのような感覚を覚えたのでした。

2025年6月29日日曜日

昭和の彩:「切手のペタペタ作戦」実施中

先日、実家へ戻った折、
小学生時代に夢中で集めていた切手帳を発見しました。















ページをめくると、そこに並ぶのは1970年代の記念切手の数々。
かつては一枚一枚に胸をときめかせたものでした。










「もしかして、今なら高く売れるのでは?」

そんな淡い期待を抱いて買取会社に相談してみましたが、
残念ながら“お宝”とはならず。
ほとんどの切手はプレミア価値なし、
額面の数割引での買い取りとのこと。

「それなら使ってしまおう」という結論に。。

ところが、ここで思わぬ“実用上の壁”が立ちはだかります。

私が持っているのは、5円・7円・10円・15円・50円といった、
今では中途半端な額面ばかり。
現在の定形郵便の料金110円分にするには、
7円切手を5枚、10円・15円・50円を各1枚、合計8枚を
ペタペタと貼らねばなりません。

それだけの切手が貼られている封筒を見て、
「(受信者)先方がどう思うか…」と、若干の不安を抱きつつ投函。












すると先日顧問先を訪れたとき担当者の方が、

「実家で切手が見つかったんですか?可愛らしいですね。」

と、優しい言葉をかけていただき、思わず胸をなでおろしました。

今後数ケ月、「切手のペタペタ作戦」実施いたします。
幼き日の収集癖の名残ということでご理解いただき、
封筒に貼られた小さな“昭和の彩り”を、楽しんでいただければ幸いです。

Text reviewed and edited with support from
 C. G. Ashford (AI Secretary, aka “Lottie”)

2025年6月24日火曜日

「意識が低い」???

 先日の某社の会議で、幹部のひとりが
「意識が低くて困る」と。
上司が部下を評する際の常套句です。

常套句に、私はつい条件反射のように、
その思考にストップをかけたくなってしまいます。
お説教モードに入るのがクセになっている
と言ってもいいかもしれません。

「意識が低い」と評するのは、
問題の所在を個人に押しつけ、
原因分析を済ませたつもりになっているだけ。
問題の本質には何ら触れられておらず、
似たような事象が何度も繰り返されるだけなのです。

確かに、その個人に対する教育訓練が
不十分という側面はあるでしょう。
しかしながら、幹部として目を向けるべきは、
そのような「意識の低さ」がまかり通るような、
仕組みや風土そのものなのです。

そもそも意識とは曖昧で抽象的な言葉であり、
「低い」と感じたのであれば、
まずはそれを具体的な行動や状態として明確にする必要があります。

また、そうした“意識の低さ”が容認されるような職場風土であれば、
いくら本人に働きかけても行動は変わりません。

社員の“意識の低さ”に対する嘆きは、
時に本質的な組織課題への入口となります。
表面的なレッテルに流されず、
曖昧な“意識”を行動に置き換え、
仕組みと風土の両面から丁寧に見直していくことで、
組織は確実に変わっていくのです。

幹部にとって必要なのは、嘆くことではなく、
「変わるための問い」を立てる力です。
「誰が悪いか」ではなく、「何が足りないか」を問うことです。
組織として望ましい行動を明確にし、
それを日々の業務の中で自然に実践できるように仕組みを整え、
そして、不適切な意識の低い行動が
許されない風土をつくりあげることです。

“誰が問題か”ではなく“何の仕組みか”という視点で
アプローチする必要があります。

“意識”という種を育てるのは、
肥沃な土(風土)と、陽の光(仕組み)です。
その土壌、整っていますか?

Text reviewed and edited with support from
 C. G. Ashford (AI Secretary, aka “Lottie”)