2021年12月10日金曜日

「管理表」が「記録簿」に??

 経営では、いろいろな「管理表」が使われています。

「管理表」は、目的により一定の期間毎に
最新のデータに更新されていきます。

その「管理表」が「記録簿」になっているのを
中小企業ではよく目にします。
なかには、放置され更新されず、
「古文書」になっていることもあります。

「管理表」は、
進捗状況や異常値の発生等々を確認するためのものです。
そして、進捗の遅れや、異常値があった場合には、対策を講じる・・

というもので、
管理者にとっては「管理表」はなくてはならないツールです。

ところが、管理表に記入(入力)し提出するのが仕事と
勘違いしている管理者・リーダーがいるのです。

記入したデータを見て確認することもなく、
また、確認して問題を認識したとしても、
原因究明・対策立案することもなく上司に提出する、
というものです。

これでは「管理表」ではなく「記録簿」です。
また、管理者も「名だけの管理者」で「記録係・集計係」です。

ただ、この問題は管理者だけに
原因を帰すことができないこともあります。

前述したように「管理表」は、
進捗状況や異常値の発生等々を確認するためのものです。
しかしながら、それらを確認しようにも
「確認できない」ことがあります。

記入したデータと比較する対象・基準が
明確でない(存在しない)というケースです。
「管理目的不在の管理表が存在」していることになります。
「記録簿」の作成を目的に、時間を費やしている、
としか言えません。

このような「記録簿」、一度組織として見直す必要があります。