先日、ある社長が「なんでこんなことが発生するの?何が原因なの?」と。
その「こんなこと」というのは、
支払金額が、前月の見込みより今月になって急に5割も増えてしまった、
ということでした。
急遽借入を起こし対応したものの、納得いかない社長の表情。
調べてみると、原因は「部門間の連携」にありました。
成長傾向にある組織は、
人が増え、組織が大きくなり、機能分化していくようになります。
その際に強く意識しておかなければならないのは
「縦」だけでなく「横」の連携です。
成長過程の企業には、避けて通れない重要課題です。
機会のある都度、社員さんに
「『縦のバトンタッチ』だけでなく、『横のバトンタッチ』も意識すること」
と、お話してしてきました。
しかしながら、今回発生した現象は『横のバトンタッチ』が
円滑にできていないことが原因でした。
恒久的な対策は講じていくものの、
社長がなにげなくポツリ漏らされた一言が、印象に残りました。
「規模が小さくて、自分一人で営業・製造・経理・人事も見れてた時は、
こんなことは起きなかったんだけどな・・・」
これこそ本質です。
組織は成長すればするほど、役割は分かれていきます。
だからこそ、「横」の連携をしっかりと意識して、
仕組みとして機能させていかなければいけません。
皆さんの会社でも、こんな課題に直面していませんか?
成長の壁にぶつかったときこそ、
横のつながりを見直すチャンスです。