2011年6月21日火曜日

評価のない(?)実験

先週の日曜日をもって、高速道路無料化の社会的実験が終了しました。
終了の理由は、東日本震災への復興のため・・・

震災復興のために終了というのはよしとしても、
どうも引っかかるのは、「高速道路無料化社会的に実験」という大義。

実験をすれば必ず、その評価があるはずです。

国土交通省に電話をかけて問い合わせたところ、
発表する時期も、発表するか否かも決まっていない、
とのこと。

一般企業においては、
目的を設定し、計画を策定し、実行する、そして評価する。
といういわゆるPDCAを回すという基本中の基本。

その中の、「評価」が欠落しているのです。
この状態を「やりっ放し状態」と言います。

元産業再生機構のCOOの冨山和彦さんの
「会社は頭から腐る」という本の中に、

実際に、うまくいっている会社とそうでない会社の違いは、
戦略立案の優劣ではない。
PDCAがよく回っている会社がよい戦略にたどりつくのである。

まさに、その通りです。

「やりっ放し状態」では何の進歩もない、
ばたばた動いて、時間とお金を浪費しただけに過ぎないのです。

PDCAを回すレベルの高い・低いということより、
仮に、レベルが低くても当たり前のことを、当たり前に愚直に実践する
ことが大切なのです。
レベルは、その実践により自と上がってくるものなのです。

実践したことは、必ず評価する。それもフラットに・・
それが、企業のレベルアップの遠いようでも、
確実な近道なのです。