2013年1月23日水曜日

品格の問題

今日報道された、教職員の駆け込み退職。

2月以降に退職すると、退職金が150万円程度減額される、
ということから駆け込み退職が全国で450人もいるとのこと。

・学期の途中で放り出してという批判
・金額が金額だから(大きな金額だから)止むを得ないとの支持

と賛否両論がニュースで流れました。
そしてどっちを選んだとしても法的には問題ないのでしょう。

「得するか? 損するか?」という次元の判断を優先するか
「自分の役割を全うする」という次元の判断を優先するか
は、その人の品格の問題です。

「聖職者」と言われる教師だから言うのではありません。
教師を「聖職者」という言うならば、
ビジネスマンすべてが聖職者です。

会社やビジネスマンに置き換えても
「得するか? 損するか?」という次元の判断を優先するか
「自分の役割を全うするか」という次元の判断を優先するか
それにより、その会社の品格、そのビジネスマンの品格が
問われるのです。

リーダーシップの要素として大切なもの
リーダーシップに欠かせないものの一つが
「無私の心」です。

わかりやすく言えば、
自分の役割を全うするために自分の損得は考えるな・・
ということです。

その優先順位が反対で、自分の損得が先で役割が後
という人間は、リーダーに向かない、
指導的立場につけてはならない、のです。

どちらを優先するかは本人の自由。
ただ、どちらの次元で判断をするかで、
その人の品格のレベル、
リーダーとしての素地をみることができるのです。

こと、退職の時にその人の品格が如実に現れるものです。
最後に有給休暇を消化して退職するというものも、
本人の品格の問題かもしれません。

「無私の心」、ドラッカーの言うところの「真摯さ」、
それは指導者・リーダーには無くてはならない要素です。
そして、品格の問題です。