2018年7月31日火曜日

「人間関係の問題」? その前に・・・

会社が成長するに従い、従業員が増え、
チームリーダーも増えてきた。

リーダーのやり方でチームは運営され、
チーム間には壁が生まれつつある。
また、メンバー同士では「(相性の)合う・合わない」
という問題が表面化し、生産性にも影響を及ぼしている。
この状態を、「人間関係」「個人の気質」に問題あり
と認識し、頭を抱える。

というケースです。

確かに「人間関係」等が仕事の生産性に
影響を及ぼすことは言うまでもありません。

しかしながら、
会社としてすべきことをしないで、
全てを人間関係・個人の気質の問題に
転嫁しようとする中小企業でよくあるケースです。

人間がかかわる以上、人間関係・気質の問題からは、
解放されることはありません。

会社としてすべきことを行っている
組織ではこの類のネガティブな論議は、
ほとんど耳にすることがありません。
また、きちんと実践をしていくと
耳にすることが少なくなってきます。

あたりまえに、会社のやるべきこととは、

・会社の価値感や行動規範、
・そして目的・目標を明確にする
・それらをトップ自ら率先して体現し、
・全員に求め、本気で取り組む

ということです。「組織を束ねる軸」です。

中小企業には、多くの中途採用社員がいます。
当然、以前勤務していた会社の
癖や行動パターンをもっています。
その癖や行動パターンを、
この軸をもとに自社色に染めていく必要があるのです。

やんちゃな子供を、躾けていくようなものです。

躾けもせずに、やんちゃな子供が増えてくると、
わがままも言いたい放題、
彼等を動かすに際しては、
機嫌を見ながら、顔色をみながら、恐る恐る・・
という状態に陥ってしまいます。

組織ではなくなってしまいます。
ただ、やんちゃ坊主が集まっている烏合の衆状態です。

人間関係・個人の気質に問題転嫁する前に、
組織の価値・規範・目的・目標を明確にし、
運営するという機能がどうなのか、
チェックしてみる必要があります。