2009年8月16日日曜日

ある私立高校のブラスバンド・・・

8月16日は、実家の年に一度の大イベントが行われる。
全国レベルで、自慢できる。

中国太郎といわれる「江の川」の河口で行われる花火大会。

夜空には、約6000発の花火が舞い、
川面には灯篭が流れる・・・
そして山側を見ると、「人」と「☆」の大イルミネーションが点滅する

大イルミネーションとは、神戸の山に錨のマークが浮かび上がるのをイメージしていただきたい。
「人」は、柿本人麻呂の人。「☆」は星高山という山の名前。
昔、柿本人麻呂が「石見のや、高角山の木の際より 我が振る袖を 妹見つらむか なびけこの山」。
と詠んだらしい。

最高に綺麗。日本の5大祭りの1つに是非入れて欲しい。

今年は、市制55周年、広域合併して5年ということを記念して、
近くの市民会館でブラスバンドのコンサートがあった。

演奏するのは、2校の高校と、山口の陸上自衛隊。3つのブラスバンド。
高校の1つは我が母校。Diaryに書きたいのは、もう一つの私立高校のブラスバンド。

圧巻であった。感動した。

チラシの案内では、2つの高校、そしてプロの自衛隊・・・
とくれば高校は前座、本命は自衛隊。
私もそのつもりで、見に行った。

プロがアマチュアの私立高校に完全に食われていた。

まずは、ブラスバンドの人数が多い。母校20人くらい、自衛隊も10人ちょっと。
その私立高校は60人~70人くらいいる。
まず、人数で迫力が違う。

軽妙な指揮者のMC(笑わせる)
ビジュアル的な演出(アフロヘアーのかつらをかぶったり・・・)
学生にソロパートを弾かせヒーローにする
そして、体を揺さぶりながら奏でる。
曲目も、コンクールの曲あり、演歌あり、Popsあり・・・
幅広く楽しませる。

訓練されている。

老人ホームへの慰問、定期演奏会等々
年間50回の公演をしているらしい。

演奏している本人達は、厳しい練習を毎日して大変だったろう。
しかしながら、見てる私には楽しそうに演奏しているように見てとれた。

彼らを見ながら、いろいろなことを考えた。
高校生にしてみると、ソロパートの時に舞台の前に出てきて
会場の拍手喝采を一身に受ける。忘れられない思い出になる。
一生忘れらない・・・快感。

そして、50回もの公演、地域の人たちのふれあいを作り楽しませる。
田舎の県立高校至上主義のに対して、
その私立高校の浸透度を高め・評価を上げていく・・・という目的も・・・
しかしながら、それは2番目の目的であろう。

その公演活動を通して、高校生にいろいろな人と触れることを体験させ。
そして人に喜んでいただくことを経験させる。

「一所懸命努力し、そして人に喜んでもらう喜びを感じる。」

という人間教育の本質を教えようとしているのでないだろうか。
社員教育だって同じ。世の中には、いろいろの技術的な教育カリキュラムがある。
目的は、顧客に喜んでいただくことに他ならない。

彼らはブラスバンドを通じて、

人に喜んでもらうことの大切さ
チームワークの大切さ
そのための努力の必要性

これらを肌で感じて行こうとしているだ・・

といろいろと思いをめぐらせた。

この私立高校が、学生のために本気で学園経営に取り組んでいる姿勢が
ブラスバンドから伺えたように感じた。

ハードロック好きの私には、母校の「ディープパープル」のメドレーも嬉しかったが、
それ以上に、この私立高校には、大きな拍手を送りたい。