2011年12月1日木曜日

「独裁」について

11月27日の大阪市長選挙で橋下徹さんが当選しました。


選挙前に「独裁」という言葉を口にし、
批判を受けながらの選挙戦でした。
結果は、橋本さんは約75万票で20万票の差で当選しました。


「独裁」という言葉は、一般に印象・イメージが
悪く受け止められます。


しかしながら、私は
「企業経営は独裁だよ」とお話することがあります。


「独裁」を文字通り受け止めれば、
「独(ひとり)」で「裁く(判断を下す)」
ということです。


企業経営において、
いろいろな選択肢や、意見、アイデアがあるなか
最終的には、誰かが責任を持って印鑑をつく、判断する。
まさに、「独裁」そのものです。


「独裁」だからこそ、責任の所在が明確になるのです。


その決定のプロセスにおいて、
いろいろな人の意見や、考えを聞くことと、
誰かが責任をもって判断する別のものです。


すなわち、


他人の意見を聞いて判断するのも
誰の意見も聞かずに判断するのも
誰かが責任をもって判断する限り


それは「独裁」です。


人の意見をしっかり聞いて、
そして、みんなで多数決で決めて・・・
しかしながら、その結論に誰が責任を持つのか分からない


という方が、よっぽど悪い。
無責任者を生み出すだけです。


人の意見を聞くことにより、
潜在的な問題が見えたり・・・
一人では考えつかなかったことが、見えることもあります。
しかしながら最後は「独裁」しなければなりません。


「独裁」が、問題となるとすれば、
独裁して結果が伴わない場合でも、
その地位に存在し続けることです。
「できない独裁者」が権力を持ち続けるところにあります。


「できる独裁者」は「立派なリーダー」と呼ばれます。


大切なことは


「責任を持って判断する、
 そしてその判断結果を自分のものとして受け入れる」


という「独裁する」という覚悟です。