2015年1月12日月曜日

求聞持(くもんじ)法?

いろいろな組織で、経営理念、行動規範、方針、スローガン等々を、
朝礼・会議の開始前に唱和したり、
大きく掲げたり、パンフレットやHPに掲載されたりしています。

「唱えるだけでは、なんも意味がない。実行せんと!」

というのが私の持論です。
しかしながら、少し訂正しなければならないようです。

虚空蔵求聞持法という、弘法大師空海が阿波の大滝獄の御蔵洞で
行った修行を知ったからです。





















智慧や暗記力ばかりか、あらゆる財宝を得られる
功徳、所願成就の功徳があるとされた修行です。

梵語らしきマントラを、意味を考えずに、ひたすら唱え続け、
一日に一万回、100日間で100万回
(または一日に2万回、50日間で一万回)を唱える大修行。
一回唱が5秒としても1分間に12回、
1万回を唱えきるには14時間もかかります。

意味を考えずに100万回唱える、そうすればご利益がある。

なるほど、唱えるだけでも意味があるんだ・・・
ただし100万回。

朝礼での唱和、掲示物で1日10回認識すると、
100万回に達するには10万日で273年後・・・
仕事しないで14時間唱えると100日後・・・・

「100万回唱えたら意味はあるんだけど、
   時間がかかるから、実行する方が早いんですわ」

やっぱり 「実行せんと!!」