2019年4月26日金曜日

「『長』として責任をとる」ということは・・・

何かしら問題が発生した時には、
誰かが責任を取らなければなりません。

未成熟の組織では、
「責任を取る」ということが「その職を外れる・辞める」、
という短絡的な論議になることがあります。

「俺が悪いと言うのならば、外してくれ・外れる」
という感覚の、お子ちゃま論議です。

大人の論議では、
「責任をとる」というのは、
発生した問題に対して、その場の処理もさることながら、
原因究明し、今後の対策を講じることです。

その原因が仕組みによるものならば、対策は仕組みの見直し。
仕組みを回す技能・技術が未熟なものであれば、
再訓練・教育という対策になるでしょう。
そして、その原因がリーダー自身にあるのであれば、
そこで、リーダーの交代ということになります。

前任者がぐじゃぐじゃにした仕事を引き継ぎ、
後任者が懸命に修正をはかりながら推進したものの、
結果的には上手くいかなかった、というケース。

それを後任者(現在の「長」)が、
「前任者がぐじゃぐじゃにした仕事だから、俺の責任ではない」
「俺の責任だというのならば、俺を外してくれ」
というのは、ちと筋違いです。

「長」としてして責任を取らなければならないのは、
後任者です。
現在の「長」が、今後同様の問題が発生しないように
きちんと原因究明をし、対策を講じること、
それが責任を取ることです。

その原因究明の過程で、引き継いだ業務の状態が
明らかにされていくのですから・・・