ビジネスの現場では、「過去」が重くのしかかる瞬間があります。
「あの時、こうだったから。」
「この人とは、こういう経緯があったから。」
その積み重ねが、無意識のうちに今の議論を曇らせ、
前に進めなくなってしまうことがあります。
以前、ある会議の場で、私はこう伝えたことがあります。
「一旦、過去の経緯は脇に置いといて・・・」 と。
決して、過去を軽視しようとするものではありません。
ただ、その過去が足枷になり、現在・未来にとっての最適策が
発想できなくなりそうだったからです。
「過去」は、縛られるものではなく「配慮」するものです。
現在・未来のために最適な策を打つために、
過去のしがらみを丁寧にほどいていくための「配慮」です。
過去は配慮・尊重する。
けれど、未来の邪魔はさせない。
そんなしなやかな思考が必要です。