外的な特需要因で業績が伸び、好調。
現場は常にフル稼働。人もモノも足りず、
目の前の仕事をこなすことで精いっぱいの日々。
やがてその特需も終わりを迎え、
気づけば、かつての黒字から赤字への転落。
「調子のいい時に、悪魔が忍び込んだんだね・・・」
業績の良い時ほど、仕事を“こなす”ことに追われ、
目の前の注文をさばくことが最優先になります。
業務の改善や効率化、未来への策等について
“考える時間”は後回しにされがちです。
その結果、知らず知らずのうちに、
慢心や惰性といった“悪魔”が入り込む隙が生まれてしまうのです。
一方で、業績が悪化した時、人は必死になります。
「どうすればよくなるか」「何を変えるべきか」と、
目の前の現実に向き合い、知恵を絞り、策を考えていきます。
まるで“天使”が考える機会を授けてくれるかのように・・・
業績の波に翻弄されず、良い時こそ慢心せずに、
悪い時のような“問い”を忘れずに持ち続ける。
「悪魔が忍び込む余地を作らない経営」こそ、
会社を持続的に強くする真の経営かもしれません。