2009年10月6日火曜日

基本の見直し・・・・

この経済環境の中、いろいろな企業で基本見直しが行われている。
今までの、延長では?ということで、基本的な自社の価値の見直し、
事業構造等々が考えられている。

・原点・基本にかえる・・・
・事業領域の明確にせにゃならん・・・

等の基本・根っこの部分から立ち返って・・・ということを
最近お会いした立派な会社の社長の何人かが、おっしゃていた。

その中で、再度理念をきちんと設定し直すという会社があった。
会社の社長から、まとめられた理念案が私のもとに送られ、コメントを求める
内容のメールが入ってきた。

理念の本質を理解いただくために、
その理念案に対して発信した私のメールの一部を紹介します。

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<私のメール>

いい理念ができたと思います。
理念の本質とは何か?
これが次の宿題です。

宿題とは、このまとめた理念に対して、全てを賭けられるか(時間も、財産も)ということです。
すなわち、この理念に本気で取り組めるか?ということです。

いろいろと考えて、皆の意見をまとめてつくったのではないかと想像します。
これはこれでよし。
しかしながら、問題なのは、それに魂が宿っているか?ということなのです。

皆のやる気を高めるため技術論的な視点から
理念をつくるというのでは
その本質から外れたものとなってしまいます。

極論すれば、言葉・表現は綺麗でも、カッコ良くなくてもいい。
たとえ、綺麗でも、カッコ良くなくても、自分の人生を賭すことができるのであれば、
それはそれで立派な理念です。

何度も、何度もこの設定した理念を眺めてください。
そして、自分人生を賭ける・・・・と覚悟を決めたら、合格です。
この覚悟を決めるには数日、いや数週間かかるかも知れません。

覚悟を決めたときに「俺はやる」と言い切って、理念として掲げてください。
理念の設定は、技術論の問題ではない。
リーダーの人生観そのものなのだから・・・

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という内容のコメントに対して、先方の社長から、

理念の本質を理解せよ・・・というアドバイスをしっかりと受け止めます。
いつも先輩方に言われる覚悟、といういう重い意識をはらに入れ込みます。

というメールが私の携帯に送られてきた。

そう言えば、ついこの間

「本気になれんような理念だったら、
 そこに「理念」って書いて貼ってあるの破って捨てたら!!
 紙の無駄!!」

とかなり過激なことを言ったことを思い出した。
私が伝えたかった、理念の本質を理解してくださったように思う。

あ~えかった(ほっ)