前漢(紀元前202~紀元8年)の時代の漢書にあった言葉で、
「朝出した命令が夕方には改められるという意味で、
命令や法律・方針が一貫せず、頻繁に変更される」
という趣旨です。
「朝令のまま、暮改無し」にこしたことはありません。
しかしながら、環境変化がスピードが早い現代、
変化に対応するために
必要があれば方針の変更等々柔軟に行う必要があります。
たとえ、朝令暮改という誹りをうけようとも・・・
ただ、おなじ朝礼暮改でも、
考えなければならないものもあります。
「令」を出した時と、
何らの変化も発生していないのに、
状況が同じなのに、
「改」められるというケースです。
検討不足・熟慮不十分のまま出された「令」です。
とは言え、修正が必要ならば改める必要はありますが・・
このケースは朝礼暮改と揶揄されても仕方ないものです。
おなじ、「朝令暮改」であっても、
環境の変化に適応するための前者は怯むことなく改め、
検討不足・熟慮不十分の後者は反省をしながら改める
ことが必要です。