2014年2月24日月曜日

決算賞与?

3月の期末が近づいています。

期末に近づけば、考えるはじめるのが決算賞与。
利益が計画よりも出ているのならば、多いに出すべし。

しかしながら、問題なのは
「毎年出しているから」という理由で
計画の利益も出ていないのに、
ましてや今期赤字になりそうなに

「本当は(決算賞与)を出せる状態ではないけど、
            来期の皆の奮闘に期待して」

と説明を添えて、支給するという場合です。

「努力に報いたい」という親心も理解できれば
「もらえれば嬉しい」という子供心も理解できます。

しかしながら、それは瞬間的に喜ばれたとしても、
長続きのしないものです。

厳しい環境をいくら「言葉」で説いても、
支給したという「行動」の方が強く残ります。

この反対のケースを考えてみれば、
容易に理解できます。

「業績が好調・・・」と言っていても、
賞与が支給されない、賞与が少なくなった時などでは

「なんや・・・。本当は、業績悪いのでは・・」

と、「言葉」より「行動」の方が伝わるものなのです。

そもそも、この根本の問題は、会社置かれている状況が
社員に伝わっていないことにあります。

きちんと、定期的にその状況を共通認識にしておく
不断の努力が必要です。

2014年2月16日日曜日

「知っている・・・」

講演会、研修会、会合等々で、
経営理論であったり、経営事例であったり
経営に関する情報が巷では発信されています。

これらの情報に触れての感想が、

「ああ、それなら知っています・・・」
「特に、目新しいことはなかったです・・・」

「知っている」かどうか、既知かどうかという視点で、
これらの情報を聞く限り、得るものが少なくなってきます。

かけ出しのリーダーならまだしも、
ある程度の経験を積んだリーダーであれば、
それらのソースから入ってくる情報が、
びっくりするほど新しいものであることは少ないものです。
どこかで聞いた内容であったり、
その変形バージョンであったり
というケースがむしろ多くなってくるからです。

大切なのは、その情報を自社に置き換えて
「自社でやっているか?」
「その実践度は、十分なのか?」
という視点で聴くことです。

学者なら「知ってなんぼ」の世界ですが、
ビジネスマンは「やってなんぼ」の世界です。

例え、基本的な「5S」の話でも、

「知ってる」で終わる人、
「(自社はどの程度)やってる」で聞く人、

得るものが大きく違うことは、言うまでもありません。

2014年2月9日日曜日

「政策というものは多くの場合・・」メルマガ第52号

本日、司馬遼太郎作品に学ぶ経営心得 
第52号を配信しました。

今回も、前回に引き続き、軍師官兵衛を
描いた「播磨灘物語」からです。

「政策というものは多くの場合、
理性よりも恐怖が決めさせるものらしい」


 ~ 播磨灘物語 (2巻)三木城 ~

御着城主小寺藤兵衛(政職)が織田と毛利の狭間で
揺れ動く場面からご紹介しています。

是非、ご一読を!!

2014年2月5日水曜日

仕事が面白いんです・・

ある会議の一場面。
入社半年が経過した新人が、
「仕事が面白いんです・・」と。

「どんなところが面白いの?」
と突っ込んで聞いてみると、

「やることなすことが、全て初めてで、面白いんです」
とのこと。関心して彼の話を聞いていました。

すると先輩社員が、
「ま、そのうち大変なこともあるんだから」
「やがて、辛くなることもあるから」
と経験談を、ひとこと、ふたこと・・・

「ちょっと待って」と待ったをかけ、お説教。

あのね・・・

確かに、長くやっていれば大変なこと、
苦しいこと、しんどいこといろいろあったでしょう。

彼等はね、「新しいことに挑戦している。だから楽しい」
って教えてくれているんじゃないの。
新人のように、何か新しいものに挑戦しているものあるの?

同じこと繰り返してたら、苦しいことばかりになるんじゃない。
自ら新しいものに挑戦して楽しまんと・・・

と、先輩社員には耳の痛い話でした。