2016年10月24日月曜日

PDCAを回す前に

経営の要の要「PDCA」
ビジネスマンなら切っても切れないツールです。
「PDCAを回せ」と多くの企業で言われています。

ドンドン回してください。

その中、老婆心ながら一言・・・
というのが本日のコラムのテーマです。

「P」というのは説明するまでもなく「Plan」(計画)です。
どうも、この計画の概念がしっくりしない中小企業が多くあります。

具体的には
・「目標●●5%アップ」で、「Do」に入るケース
・「具体的活動計画」だけで、「Do」に入るケースです

すなわち、「目標」と「計画」という二つの概念が
きちんと設定されていなくて「Do」に入るというパターンです。

達成レベルを明らかにする「目標」と
その「目標」をどうやって達成するかという「計画」、
この二つの概念が必要なのです。

「PDCA」の「P」の中に
「目標」と「計画」が含まれている、
と理解するのでもいいでしょう。

「PDCA」を考える前に
「目標の設定」が必要、
と理解してもいいでしょう。

どちらでも結構です、「目標」と「計画」この二つの概念があれば。

そして「PDCA」を回す前には、

「See」(見る):現状をつぶさに認識する

「Think」(考える):現状をきちんと認識した中で、
           「どの方向に向かっていくか?」
           「何を重点とするか?」と考える

というプロセスがあることもお忘れなく。

2016年10月17日月曜日

小冊子「Admiral Takeharu Teramoto(将官 寺本武治)」完成

「異色の教官 寺本武治」というテーマで
以前ブログにアップしたことがあります(2013年10月21日)

8月に、このブログを見た熊本の球磨郡錦町で
「人吉海軍航空隊跡」をテーマに町おこし活動をしている方から、
問い合わせのメールをいただきました。

当時集めた資料も、その後まとめることもなく、お蔵入りの状態でした。
これを機会に資料をまとめることとし提供することを約束し、
9月中旬にお送りすることができました





















以下、<おわりに> より抜粋

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武治さんを時系列に追いかけ、
まとめてみれば60ページに満たない資料集となりました。

断片的な資料をつなぎ合わせて、武治さんを想像するという作業は、
まるで完成図のないジグソーパズルを組み立ているような感じでした。
パズルのピースがつながったときの充実感は言うまでもありません。

一方、新たなピースは繋がったものの、
今まで想像していた完成図を見直す必要がでてきたこともありました。

その過程で、
「秋山真之に海軍大学で教えてもらったのではないか?」
「真之と同じ船に乗っていたことはないか?」
などと仮説を立て、検証してみるという作業も行ってみました。

その殆どが無為に終わりました。

唯一のヒットは、武治さんが海軍大学の甲種学生だったころ
海軍大学の校長が佐藤鉄太郎(最終階級は中将)だったのが
確認できたことでした。

佐藤鉄太郎は、
「海軍部内で早くから戦術の天才という評価をうけていた。
 もし真之がいなければ、連合艦隊の先任参謀の位置に
 この佐藤がついたにちがいなかった」
と「坂の上の雲」(8巻 死闘)に紹介されています。

「『坂の上の雲』に学ぶ中小企業経営力」を書いた私にとって、
このプロセスは好奇心をそそるものでした。

また、テレビ新広島(TSS:フジテレビ系列)の
「そうだったのカンパニー」にクライアントが出演する
というのでチャンネルを合わせたところ、
見知らぬ会社が放映されていました。
放映日程を間違えたのでした。

その見知らぬ会社が入手した資料の中に
でてきてた刀匠の会社だった・・・
という偶然もありました。

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手間のかかる面倒な作業と半ば思いつつも、
終わってみれば約1月半の編集の時間も
有意義だったように感じています。

そして、新たな研究課題もでてきてたのでした。

この小冊子を制作するにあたり、
多くの方々のご協力を賜りました。

皆さまに感謝申し上げます。

2016年10月9日日曜日

「敗軍の罪は、まだゆるせる。罪の最大なるものは・・」メルマガ84号

本日、メルマガ第84号を配信しました

大河ドラマ「真田丸」の真田昌幸・真田幸村が登場する
「関ヶ原」からご紹介しています。

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「敗軍の罪は、まだゆるせる。
   罪の最大なるものは・・・」
  
  関ヶ原(下) 信州上田城

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組織運営の上で、最大の罪となるものは?

是非、ご一読を!!

2016年10月1日土曜日

「空気」の研究

昨日の東京都の市場問題についての内部調査の報告がありました。
知事の記者会見の報道を見ていて、ある本を思い出しました。

山本七平さんの「空気の研究」です。

「至る所で人びとは、
  何かの最終決定者は『人でなく空気』である、
                      と言っている。」

と序文にあり

そして、

「われわれ祖先が、この「空気の支配」に全く無抵抗だったわけではない。
 少なくとも明治時代までは「水を差す」という方法を、
 民族の知恵をしてわれわれは知っていた。」

と、組織をあずかるものは一度は眼を通しておいたほうがよさそうです。

「空気」と「水」があって人間は生きれるんですよね。