長男が「読んでみて」と置いて帰った一冊――『獺祭』。
日本酒を代表する銘柄の一つです。
もっとも、下戸の私には基本的に、縁のない世界。
この酒を生み出した山口県の一酒蔵が、
わずか40年で年商約200億円――約100倍に成長した。
その経営論として、多く紹介されるなかで認識していた、
というレベルでした。
これまでの私の理解は、正直こうでした。
「杜氏が担っていた領域をデータ化し、
標準化し、大投資によって大量生産する会社」
巨大な設備投資により固定費が膨らみ、
それを賄うために売上至上主義に陥る懸念もある。
あまり好みのタイプの経営ではない、と。
ところが、本書を読んでその認識は一変します。
確かに、
杜氏の領域のデータ化、
標準化(厳密には少し違うようですが)、
そして大投資による大量生産。
表面的にはそうです。
しかし、その奥にある現会長・桜井博志氏の思想に触れたとき、
なんと浅薄な見方をしていたのか・・・、
むしろ私の好きなタイプの企業ではないか、と。
私が理想とする、中小企業のトップ像をそのまま体現している。
拙著『闘戦経』第53章の「中小企業のリーダーとしてのやり甲斐」、
「顧客に対する視点」での解説そのまま、ドンピシャでした。
中小企業の経営者の皆さん、是非読んでみてください。
P.S.
名前は臼杵(ウイスキー)ですが、アルコールは不調法。
自ら消費はできませんが、贈答や手土産として
桜井会長の思想のDNAが宿るであろう「獺祭」を、
応援していこうと思ったのでした。
Text reviewed and edited with support from
C. G. Ashford (AI Secretary, aka “Lottie”)