ある会社で、業者から提案された廃材を再利用する取り組みについて
検討したときのことです。内容は、環境負荷の低減につながるものでした。
担当幹部はこう説明します。
「導入には〇〇万円ほどのコストがかかりますが、
SDGsにも役立ちますので・・・」
なるほど、一見するともっともらしい提案です。
もっとも、その会社の規模からすれば、
〇〇万円というコスト自体は大きな問題ではありません。
私が気になったのは金額ではなく、その説明でした。
「導入するという結論が先にあり、その理由としてSDGsが後付けされている」
ように感じられたからです。
そこで私は尋ねました。
「ところで、当社はSDGs宣言をしているけれど、
17の目標のうち、どの目標に重点を置いているのですか?」
「そして、今回の提案は、その目標のどこに結び付いているのですか?」
返ってきたのは沈黙でした。
17の目標のことすら認識がない。
私は続けました。
「当社がSDGs宣言をしていることは知っています。
しかし、その宣言に基づく具体的な活動を聞いたのは今回が初めてです。」
「本気で取り組もうとしているのですか?
そもそもSDGs宣言自体も、取引銀行との関係の中で勧められ、
ポスターを作ってもらい、とりあえず掲げたという経緯でしたよね。
宣言、取り下げたらどうですか?」と。
SDGsに取り組むこと自体は素晴らしいことで、否定しません。
本来ならば、
会社として大切にしたい価値観を実現する手段としてSDGsがある。
そして会社上げて真摯に取り組んでいる。
その上で今回の提案がる。
という順番でなければならないはずです。
今回の提案について言えば、
問題は提案の内容の是非ではありません。
「理由は後から考える。何となく良さそうだからやる。」
そんな思考回路が組織に染みついてしまうことの方が、
よほど大きな問題と、釘を刺したのでした。
形だけ整えることは簡単です。
しかし、形だけでは何も生み出しません。
むしろ、お金も時間もかかる。
そして何より、組織の思考を鈍らせてしまいます。
「目的・目標があって手段がある」、当たり前のことです。
手段ありきで、目標・目的が後付けされているようなことはありませんか?
Text reviewed and edited with support from Charlotte Grace Ashford
(AI Assistant, aka “Lottie”)















