前回、二代目以降の経営について、
「社長としての仕事をきちんと果たしている」という評価を前提に、
「『会社は好きだが、社長はどうも好きになれない』それでも構わない」
と、あえて極論を記しました。
もちろん、あくまでも極論です。
「社員から愛される社長がいい」に決まっています。
お伝えしたかったのは、「社員の愛するバランス」です。
私の考える社員の最良の「愛のバランス」は
・ 1/3 が会社(理念・ビジョン・風土等)
・ 1/3が 自社の商品・サービス
・ 1/3 トップ(経営者)です。
このバランスが崩れると組織は歪ます。
例えば、トップへの愛だけに偏れば、
トップが不在になった瞬間に、組織は空洞化します。
商品だけに偏れば、「職人」は育っても「組織人」は育たない。
より魅力的な商品を持つ会社が現れれば、その会社に移ります。
会社だけに偏れば、組織そのものが硬直し、
市場の変化に柔軟に対応できなくなります。
だからこそ、三つが均等に存在する状態――
これが“持続する組織”の条件です。
また、顧客に「愛してもらうバランス」も、
・1/3が 自社の商品・サービスそのもの
・1/3 が営業担当
・1/3が 会社(ブランド・信頼)です。
このバランスが崩れると、
商品に偏れば、他社から魅力的な商品が出た瞬間に、乗り換えられる。
営業担当に偏れば、営業担当が替わった場合、関係は途切れる
会社に偏った場合は、と言うと。
強い信用力やブランド力がれば、
どんな商品であろうとも、営業担当が誰であろうとも、
顧客が支持してくれるはずです。
一見、完璧な状態です。言うことありません。
しかし、ここに潜在的な問題の可能性があります。
「売れてしまう」ことが劣化の始まりになるという問題です。
「多少商品が劣っていても」「顧客との関係が薄くても」売れる。
この状態が続けば、危機感が欠如していく(傲りが生まれる)ことです。
それをある日、顧客が気づいた時に、
一気に顧客の愛は冷めてしまいます。
「裏切られた」という感情に変わることすらある。
組織も、顧客関係も、 一点の支えは脆弱なものとなります。
「三点支持で関係を成立させるように構造化する」ことです。
Text reviewed and edited with support from
C. G. Ashford (AI Secretary, aka “Lottie”)