先日、クライアントと専門家集団との会議に参加しました。
社長の質問に対し、専門家の方が丁寧に説明してくださいます。
しかし、私は横で聞きながら少し違和感を覚えました。
どうも話が噛み合っていないのです。
社長はAということを確認したい。
ところが返ってくるのはBやCの説明です。
もちろん、専門家の説明が間違っているわけではありません。
ただ、社長の質問に対する答えになっていないのです。
さらに困ったことに、話が長くなりがちです。
説明を重ねるほど論点が広がり、結局、
「それで結論はどうなのですか?」
という、一番知りたいことが見えなくなってしまいます。
こうした場面は、実は珍しくありません。
専門家は知識が豊富であるがゆえに、背景や前提から説明したくなります。
一方、経営者が知りたいのは、
「結局、やるべきなのか、やらないべきなのか」
「OKなのか、NGなのか」
という判断材料です。
両者とも真面目に話しているのに、会話がすれ違ってしまうのです。
もっとも、クライアントも、
「求めている回答と少し違うのですが……」
「結論だけ教えていただけますか?」
とは、相手への配慮もあって、なかなかストレートには言いにくいものです。
そんなとき、私は口を挟みます。
「社長がお聞きになりたいのは、〇〇ということです。」
「つまり、今のお話の結論は、『YES』という理解でよろしいですね。」
すると、不思議なほど話が整理されます。
経営者が知りたいことを整理し、専門家が伝えたいことを翻訳し、
双方の認識を一致させる。
それもまた、私の仕事なのかもしれません。
いわば“通訳”です。
もっとも、ここで少し考えさせられます。
日本人同士が、日本語で話している。それなのに通訳が必要になる。
なぜでしょうか。
おそらく、人は皆、自分の立場や専門分野、
自分なりの常識という「言語」で話しているからなのでしょう。
言葉は同じでも、見ている景色が違う。
だから通訳が必要になるのでしょう。
会議とは、単に言葉を交わす場ではありません。
相手が本当に知りたいことを理解し、相手に伝わる形で答える場です。
ちなみに、私は「英語」の通訳にはまったく自信がありませんが、
専門家と経営者の間をつなぐ、日本人同士の通訳なら、少々自信があります。
Text reviewed and edited with support from Charlotte Grace Ashford
(AI Assistant, aka “Lottie”)















