2016年12月26日月曜日

最高の喜び!

ある幹部社員が、

今取り組んでいることを、
部下に熱く語っている場面を
見る機会がありました。

数年前に、私が彼ら幹部社員達に熱く語っていたことと全く同じ内容。

当時は、
私の話は、まるで宇宙人、別世界の人間の話
という感じで、ほとんど幹部社員は反応しない・・・

反応があったところで、
「それは無理」、「業界が違う」・・等々
の否定的な反応でした。

それが・・・

うすうすは、社長から聞いていいたものの、
その姿を目の当たりにしたときは、一瞬、目を疑いました。

しばし、その幹部社員の熱心に語る姿を、
嬉しく思いながら眺めていました。

語り終えた幹部社員に
「何年前に、誰かが・・・」
と話しかけると、

「そうなんです。やっと・・・」
と、照れがすこし入った笑顔で答えてくれたのでした。

こんな場面が、私の最高の喜びの時です。

引き続き、頑張ってや!!

2016年12月19日月曜日

「見えざるを得ない可」で出稿完了

年末に時々、ネタにしてこのブログにアップしてきた出稿管理表。



2016年は、
メルマガ:配信予定日を1日も遅れることなく配信
ブログ :設定投稿回数も完了

することができました。

この出稿管理表、数えてみると5枚になっていました。
5年間、この管理表にお世話になりました。

3日坊主の私が、
継続してこれたのもこの管理表と
そして、どうしても目に入る
「見えざるを得ない可」
のおかげです。

年末には、2017年の管理表を作成して来年に臨みます。


2016年12月7日水曜日

「技能(わざ)が要るのさ・・・」メルマガ86号

本日メルマガ86号を配信しました。


「竜馬を演ってもらうなら、裕ちゃんしかおらんな」
と言っていた司馬さんに、
熱い思いを抱いて石原裕次郎が、
ひとり司馬家を訪ねたところから生まれた、
昭和40年3月6日公開の映画が「城取り」。

その原作となった「城をとる話」からご紹介しています。

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 「技能(わざ)が要るのさ。
   これがあってはじめて
      神様から地上で暮らすゆるしを得る」

  城をとる話  桔梗ヶ原

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是非、ご一読を!!

2016年11月29日火曜日

Yachtは向い風でも進むけど・・

ヨットは、順風(追い風)を帆に受けて進むだけでなく、

真っすぐは進むことはできないものの、
45度の角度でジグザグに
風上の方向に向かって進むめるようです。

逆風(向かい風)でも、風に向かって
進むことができるということです。

追い風で、風下に向かうのは
素人でも、Sailを立てて、風に流されれば
できそうですが(本当は違うかも・・)

逆風に向かって進むには、
帆の傾き・舵の使い方等々の
技術が必要となるのでしょう。


















何か、経営に通じるものがあります。

世の中の流れにのれば、
乗るだけで一定の成果があるでしょう。

しかしながら、

その流れに抗うには、
抗うだけのSomethingが必要だと。

2016年11月22日火曜日

おなじ「朝令暮改」でも・・・

前漢(紀元前202~紀元8年)の時代の漢書にあった言葉で、

「朝出した命令が夕方には改められるという意味で、
   命令や法律・方針が一貫せず、頻繁に変更される」

という趣旨です。

朝令のまま、暮改無し」にこしたことはありません。

しかしながら、環境変化がスピードが早い現代、
変化に対応するために
必要があれば方針の変更等々柔軟に行う必要があります。
たとえ、朝令暮改という誹りをうけようとも・・・

ただ、おなじ朝礼暮改でも、
考えなければならないものもあります。

「令」を出した時と、
何らの変化も発生していないのに、
状況が同じなのに、
「改」められるというケースです。

検討不足・熟慮不十分のまま出された「令」です。
とは言え、修正が必要ならば改める必要はありますが・・
このケースは朝礼暮改と揶揄されても仕方ないものです。

おなじ、「朝令暮改」であっても、

環境の変化に適応するための前者は怯むことなく改め、
検討不足・熟慮不十分の後者は反省をしながら改める

ことが必要です。

2016年11月15日火曜日

「われは、ついに大将になれぬ男じゃな。われにはもっと大事な役目があった。」メルマガ85号


本日、メルマガ第85号を配信しました。

大河ドラマ「真田丸」もいよいよ大詰め、大坂の陣の場面に入りました。

真田幸村はじめ、牢人を集めた豊臣軍。

その牢人の一人、塙団衛門を描いた
短編小説「言い触らし団衛門」からご紹介しています。

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 われは、ついに大将になれぬ男じゃな。
 一番槍、一番首などは、おのれがやらずとも他の者がする。
 われにはもっと大事な役目があった。

   「言い触らし団衛門」

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塙団衛門が、 秀吉の賤ヶ岳の七本槍・七将の一人加藤嘉明に
叱責される場面のから取り上げました。

是非ご一読を!!


2016年11月3日木曜日

火消しは・・

経営は問題解決業です。

自ら設定した前向きの問題もあれば、
想定違いや油断から発生した後ろ向きな問題も存在します。

後ろ向きな問題は「火消」をする必要があります。
前にもブログにアップしたことがあったように思いますが・・

「もう少し様子を見て・・・」
という選択肢が論じられることがあります。

「もう少し様子を見る」ことがすべてNGという訳ではありません。

「もう少し様子を見る」理由は何か?。
理由があるとすれば、概ね以下の2つです。

ひとつは、その発生した現象が
「一時的なものか見極める必要がある」

もうひとつはその現象に対して、
「すでに対策を講じていて、その成果を待つ」
というものです。

それ以外は、「ただの先送り」です。

すぐに消化です

そして、解決策も出し惜しみ、逐次投入はNGです。
少々大袈裟でも一気に投入です。

時間の経過とともに、解決の選択肢は狭くなり、
事態も悪化していく可能性があることは、
いうまでもないのですから。

2016年10月24日月曜日

PDCAを回す前に

経営の要の要「PDCA」
ビジネスマンなら切っても切れないツールです。
「PDCAを回せ」と多くの企業で言われています。

ドンドン回してください。

その中、老婆心ながら一言・・・
というのが本日のコラムのテーマです。

「P」というのは説明するまでもなく「Plan」(計画)です。
どうも、この計画の概念がしっくりしない中小企業が多くあります。

具体的には
・「目標●●5%アップ」で、「Do」に入るケース
・「具体的活動計画」だけで、「Do」に入るケースです

すなわち、「目標」と「計画」という二つの概念が
きちんと設定されていなくて「Do」に入るというパターンです。

達成レベルを明らかにする「目標」と
その「目標」をどうやって達成するかという「計画」、
この二つの概念が必要なのです。

「PDCA」の「P」の中に
「目標」と「計画」が含まれている、
と理解するのでもいいでしょう。

「PDCA」を考える前に
「目標の設定」が必要、
と理解してもいいでしょう。

どちらでも結構です、「目標」と「計画」この二つの概念があれば。

そして「PDCA」を回す前には、

「See」(見る):現状をつぶさに認識する

「Think」(考える):現状をきちんと認識した中で、
           「どの方向に向かっていくか?」
           「何を重点とするか?」と考える

というプロセスがあることもお忘れなく。

2016年10月17日月曜日

小冊子「Admiral Takeharu Teramoto(将官 寺本武治)」完成

「異色の教官 寺本武治」というテーマで
以前ブログにアップしたことがあります(2013年10月21日)

8月に、このブログを見た熊本の球磨郡錦町で
「人吉海軍航空隊跡」をテーマに町おこし活動をしている方から、
問い合わせのメールをいただきました。

当時集めた資料も、その後まとめることもなく、お蔵入りの状態でした。
これを機会に資料をまとめることとし提供することを約束し、
9月中旬にお送りすることができました





















以下、<おわりに> より抜粋

******************************

武治さんを時系列に追いかけ、
まとめてみれば60ページに満たない資料集となりました。

断片的な資料をつなぎ合わせて、武治さんを想像するという作業は、
まるで完成図のないジグソーパズルを組み立ているような感じでした。
パズルのピースがつながったときの充実感は言うまでもありません。

一方、新たなピースは繋がったものの、
今まで想像していた完成図を見直す必要がでてきたこともありました。

その過程で、
「秋山真之に海軍大学で教えてもらったのではないか?」
「真之と同じ船に乗っていたことはないか?」
などと仮説を立て、検証してみるという作業も行ってみました。

その殆どが無為に終わりました。

唯一のヒットは、武治さんが海軍大学の甲種学生だったころ
海軍大学の校長が佐藤鉄太郎(最終階級は中将)だったのが
確認できたことでした。

佐藤鉄太郎は、
「海軍部内で早くから戦術の天才という評価をうけていた。
 もし真之がいなければ、連合艦隊の先任参謀の位置に
 この佐藤がついたにちがいなかった」
と「坂の上の雲」(8巻 死闘)に紹介されています。

「『坂の上の雲』に学ぶ中小企業経営力」を書いた私にとって、
このプロセスは好奇心をそそるものでした。

また、テレビ新広島(TSS:フジテレビ系列)の
「そうだったのカンパニー」にクライアントが出演する
というのでチャンネルを合わせたところ、
見知らぬ会社が放映されていました。
放映日程を間違えたのでした。

その見知らぬ会社が入手した資料の中に
でてきてた刀匠の会社だった・・・
という偶然もありました。

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手間のかかる面倒な作業と半ば思いつつも、
終わってみれば約1月半の編集の時間も
有意義だったように感じています。

そして、新たな研究課題もでてきてたのでした。

この小冊子を制作するにあたり、
多くの方々のご協力を賜りました。

皆さまに感謝申し上げます。

2016年10月9日日曜日

「敗軍の罪は、まだゆるせる。罪の最大なるものは・・」メルマガ84号

本日、メルマガ第84号を配信しました

大河ドラマ「真田丸」の真田昌幸・真田幸村が登場する
「関ヶ原」からご紹介しています。

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「敗軍の罪は、まだゆるせる。
   罪の最大なるものは・・・」
  
  関ヶ原(下) 信州上田城

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組織運営の上で、最大の罪となるものは?

是非、ご一読を!!

2016年10月1日土曜日

「空気」の研究

昨日の東京都の市場問題についての内部調査の報告がありました。
知事の記者会見の報道を見ていて、ある本を思い出しました。

山本七平さんの「空気の研究」です。

「至る所で人びとは、
  何かの最終決定者は『人でなく空気』である、
                      と言っている。」

と序文にあり

そして、

「われわれ祖先が、この「空気の支配」に全く無抵抗だったわけではない。
 少なくとも明治時代までは「水を差す」という方法を、
 民族の知恵をしてわれわれは知っていた。」

と、組織をあずかるものは一度は眼を通しておいたほうがよさそうです。

「空気」と「水」があって人間は生きれるんですよね。

2016年9月27日火曜日

「そうすることが、私の義務ですから」メルマガ83号

本日メールマガジン
「司馬遼太郎作品に学ぶ経営心得」第83号
を配信しました。

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 そうすることが 私の義務ですから

 「司馬遼太郎全講演 4 」

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1990年英国ロンドンで
「歴史の中の『義務』の作用」という演題で
司馬さんがおこなった講演からご紹介しています。

”Duty"(義務)という概念は、
英国の発明、そして資本主義の維持に必要なものだと・・

是非、ご一読を!!

2016年9月23日金曜日

「印鑑を押すっていうのは・・・」

1ヶ月前のある経営管理者との話です。

「この書類に捺印してるけど、
  何を確認して、何に責任を持つ、ってこと?」

という私の質問に、

「この書類には捺印するように、
    と前任からの引継ぎがありましたから・・」

という回答に、あ然とする場面がありました。

印鑑を押す意味について指導したのでした。

***********************

印鑑を押すっていうのは、
「その書面に記載されることに責任を持ちます」
ってこと。

ということは、
書面に記載されいる内容でいいかどうか、
確認する必要があるってこと・・・

仮に、時間がなくて書面を確認できずに
メクラ判を押したとしても
その内容には、責任を持つことになるわけ。

判を押すときの事情にかかわらず、
判を押しているという事実が責任を意味するの。

友達に頼まれ気軽に保証人になって、
後で友達の借金背負わされたというケース。
読んでなかった、知らなかった、
軽い気持ちだった、メクラ伴だった・・・

っていうのは、世間では通用しないんだからね。

印鑑を押す前に、
・内容をきちんと確認して、
・ひと呼吸おいて「よし、これで大丈夫」と納得・肚をくくって
・捺印する
ですよ。

という意味のことを、伝えたのでした。

捺印欄へのスタンピングマシンなら
必要ないんだからね。

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「メクラ判だった・・・(俺は知らない)」
と東京豊洲問題でエクスキューズする人たちには
耳の痛い話なのかもしれません。

2016年9月12日月曜日

経営計画を持参すれば

先日、ある経営者からメールが送られてきました。

***********************

(銀行との借入の)交渉の席で、
先生に教わって作った「経営計画」を持っていきました。
2つの銀行で、この表を見て、
ビックリされ、褒めていただきました。
以前、先生のセミナーで、
「金を借りるときは、自分の夢やうんちくを
 タラタラ語るんじゃなく、
 ピシッとした経営計画表を持参すれば、
 すぐに貸してくれる。」

という内容のお話を聞いていたので、
その通りになり、ビックリしました。

ほんとうに感謝しています。

***********************

という内容(メールの一部)でした。

これに対して、

***********************
報告ありがとうございました。
私は、当たり前のことをお話しただけで、
それを実践した○○社長に賛辞を送りたいと思います。

当たり前のことをしただけで、
金融機関に褒められる・・・
というのも変な話ですが。

現実は、
当たり前のことを、きっちりしないで、
業績が・・・と頭を悩ましたり、
景気が回復しない・・・と言っている
経営者が多いということになるのでしょうか。

○○社長は
このルーティーン(当たり前のこと)を、
真剣に継続していってくださいね。

**********************

と返信したのでした。

送られてきたメールの中に、

セミナーで、
「金を借りるときは、自分の夢やうんちくを
 タラタラ語るんじゃなく、
 ピシッとした経営計画表を持参すれば、
                すぐに貸してくれる。」

とありますが、補足しておかねばなりません。

1つは、「ビシッとした」という内容です。
Simple&Rational(簡潔かつ合理的)
になっているかということです。

もう一つは、
経営者が有言実行する人であるか、という信用です。
計画を成し遂げるという覚悟です。

この2条件も必要です。
誤解なきよう。

2016年9月5日月曜日

「執着・邪念を捨てて」=「合理性」

「執着」「邪念」「煩悩」「囚われ」 を捨てて・・・

という言うと「宗教」の匂いがしてきます
「宗教」という言葉に拒否反応を示す人も・・

しかしながら、その言わんとするところは

「フラットにありのままを受け入れよ」
「そして、『執着』や『邪念』をすてて考えよ」

のように思います。

別の言い方をするならば

「現実をきちんと見て、合理的に物事を考えよ」

ということになるでしょう。
経営の基本中の基本にほかなりません

「執着・邪念を捨てよ」
という宗教で道を説くときによくつかわれる言葉は

経営用語で言う
「合理性を追求せよ」
ということなのかもしれません。

2016年8月29日月曜日

司馬さんの句碑が・・・

先日、クライアントとの打ち合わせのため、
吉田町に行く機会がありました。

吉田といえば、毛利元就の
本拠地郡山城があるところです。

予定より早く終わったので、
「百万一心」のグッズで面白いものがないかと・・・

郡山城のふもとにあった館を
目指して車を走らせました。

ちなみに、「百万一心」とは

「日を同じう(一)にして、力を同じう(一)にして、心を同じうにする」
の文字を組み合わせたもので、

「皆で力を合わせて」という意味です。

郡山の中腹にはなんと、
「一文字に三ツ星」の家紋が・・・

そして、安芸高田市歴史民俗博物館
博物館前の駐車場に止めると、
目に入ったきたのが司馬さんの句碑
「城址の山から降りてくると、
 白檀の幹のむこうに盆地がみえる
 一歩ごと蛙の声が近づいてくる」

と刻まれていました。

博物館の学芸員らしき人にたずねると、
「街道をゆく」の取材で司馬さんが吉田に泊まったときに、
役場の人が押しかけて、書いてもらった・・・

という説明でした。

司馬さんの句碑
また、一つ新しい発見をしたのでした。

すっかり「百万一心」のグッズのことは忘れていました。

2016年8月22日月曜日

50周年記念パーティー

先日、某社の「創業50周年記念パーティ」に
出席してきました。

自社の屋上を会場に、全てが手作りのパーティーでした。
車の誘導からはじまり、受付、演出と、
社員が総出で企画運営されたものでした。

持ち場、持ち場で、ひとりひとりが、
役割をきちんと認識し、
抑制の効いた形で見事に機能していました。

こと、演出にいたっては、
素人離れした素晴らしいものでした。

事前に配布された入場券代わりのTシャツ
全員がこのTシャツを着ての参加でした


 会長(創業者の奥様 現社長の母上)も出席されており、
久しぶりにご挨拶することもできました。

終盤では、今後の会社の在り方を象徴するような
新しいロゴマークも発表されました。













会長・社長の最後の挨拶では
創業社長のこと・・・
承継時のこと・・・
現社長のご苦労のこと・・
いろいろなことがよみがえり
涙を抑えることがきませんでした。

感動しました。

目標のもとに、みんなが力を結集し、
高いパフォーマンスを発揮できる組織になっていることを
認識したのでした。

次のステッに向けて変化していく鼓動を感じました。

忘れられないパーティーになりました。
ありがとうございました。



2016年8月15日月曜日

ありがとうございました 10,001views

ブログの管理画面に「統計」というころがあります。
先日ブログを投稿した時に、久しぶりに確認してみました。

このサイトに転居して
ちょうど1万viewを越えたところでした。

8月4日10:30時点 10,001views

どの国からアクセスされたか・・・
というデータもあります。

日本62% ロシア15% アメリカ13% フランス1.4% ドイツ1.1%
と以下中国、ウクライナ、ギリシャ、大韓民国、チェコという順でした。

国外が4割弱は驚きです。

今まで、多くの方にご覧いただき心より感謝申し上げます。

経営のヒントや気づきをお持ちいただけるよう
取り組んでまいります。
引き続きよろしくお願い申し上げます

2016年8月7日日曜日

「日本人には 日本人というお皿があります」メルマガ82号

本日、「司馬遼太郎作品に学ぶ経営心得」第82号を配信しました。

今回は、1972年10月21日に富山市で
学制百年を記念し行われた講演会からご紹介しています。

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日本人には

日本人というお皿があります。
そのお皿の上にいろいろなものが
     載っかっていればよいのです。

  「司馬遼太郎全講演 1」民族の原形 

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司馬さんは、

どの民族にもくっきりとした原形があり、
そして民族は原形からなかなか離れられないもの。
物事を正しく見て、理解するためには、その原形をみればよい。

と、講演しています。

日本人の原形を認識した経営とは・・・

是非、ご一読を!!

2016年7月28日木曜日

「リーダーの本義」


先週の土曜日(7月23日)
「リーダーの本義」 著者 門田隆将
の出版講演会に行っていきました。

全国縦断イベントで、広島が最終回。

著者本人のたっての希望で、
広島が追加されたとのことでした。


「本義」、あまり聞きなれない言葉です。
「本来もっている「存在意義」、根本に存在する重要な意義」
と門田さんは本の序文で述べています。

講演では本義に忠実に生きた、

東電福島第一原発の吉田昌郎所長
終戦時の根本博陸軍中将
光市母子殺害事件の本村洋さん

について本に収録された話を、
本人へのインタビューの場面を交えての講演でした。
1時間45分、あっという間でした。

本義に生きたリーダーの話もさることながら、
ところどころ目を潤ませ、涙が流れるのこらえながら
講演された門田さんの姿が印象的でした。

著者自身が、
心を揺さぶられ、感動したこと、、
それを伝えたい・・・

という思い・「うづき」がひしひしと伝わってきました。

私も、現在3冊目の本に着手中ですが、
「伝えたい」という熱い思いでペンを持つ、
という一番大切なことを、再確認させられたのでした。

同時に、

自らの創った物、仕入れてきたもの
に熱い思いを持ち、伝えていく、

という姿勢は経営にも通じるものがあると、
と思ったのでした。

講演終了後に、サインに添えられた言葉
「本義、忘れじ」
大切な宝物としていきます。

2016年7月21日木曜日

史跡探訪 「適塾」 大坂

幕末の医師、緒方洪庵が開塾した蘭学塾。



数年前に立ち寄った時は、工事中で入館できず、
今回はゆっくりと見学することができました。















適塾の名の由来について、
「緒方洪庵と適塾」(適塾記念会発行)には

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洪庵の号「適々斎」については、
荘子大宰師編にある句に暗示を受けたもので、

「他人に役せられず、物に訳せられず
    己の適とするところを適とする」

の意味が理解されており、
いかなるものにも制附されず、
おのれの確信する道をいく、
自主独往の精神を自ら標ぼうしたものとされている

***********************

と説明されており、
以前、岡山の足守でみた洪庵の「医戒」同様
感銘を受けました。



「姓名録」という門下生簿には、
「 入門 中津藩 福沢諭吉」と署名されていました。

福沢諭吉、大村益次郎、橋本左内ら
天保15年(1844年)から元治元年(1864年)の間、
636人の名前が記録されているようです。







血気盛んな全国から集まった塾生の大部屋
真ん中の柱には刀傷もみることができました。

「流行町請医師見立」という、
相撲番付けに見立てて
大坂の町医者を格付けした面白いものもありました。

開業3年目に、洪庵は前頭4枚目、
その8年後には最高位の大関になっていました。

併せて、サラブライトマンの大阪公演も・・・





















「坂の上の雲」の主題歌となった「Stand Alone」は、
私にとって、思いがいっぱいつまった曲。












今まで、東京国際フォーラム、大阪城ドームと
今まで2度コンサートに行きましたが、
セットリストには入っておらず・・・・

そして、今回の3度目のコンサートで、
生「Stand Alone」を聞くことができました。
それも1曲目に。

7年越しの念願が叶いました。
そして、創業当時の思いが甦るようでした。












今までは2階席だったのが、
今回は前から7番目のほぼ中央、ベストポジション。

最高のコンサートでした。








2016年7月18日月曜日

「最小の努力で最大の成果」がいつの間にか・・・

「最小の努力で、最大の成果」というテーマを掲げると
努力を最小にする方向に動きだす傾向があります。

(成果)   100
(努力)= 100  (効率1.00)

努力100に対して、成果100。
100/100(効率1.0)であったものを、

(成果)   100
(努力)=  95  (効率1.05)

と、無理・ムラ・無駄を省いたりで、努力を削減し100/95(効率1.05)

効率1.0から1.05へと生産性がアップします。
この調子で、生産性がどんどん上がれば言うことはありません。

ところが・・・・・

生産性は向上するものの、
成果が上がらなくなることがあるのです。

成果に対するの意識が薄れ
生産性の視点が独り歩きするという

(成果)   90
(努力)= 80  (効率1.125)

というケースです。

努力は20削減することができた。成果は10減少しただけ。
すなわち、
「成果は10減少したが、投入量は20も削減することができ、
 効率が上がった」
という冗談のような、ホントにあったケース(1度ではありません)です。

確かに生産性は、アップしているものの
成果は100から90に落ちています。

生産性の向上というよりも、
これでは、むしろ「手抜き」ということになってしまいます。

「最小の努力で最大の成果」というテーマは、
努力の最小化に向かいやすく
前述したようなケースも発生する危険性をはらんでいます。

むしろ、

「最大の努力で、最良の成果」

という方が、成長に寄するフレーズなのかもしれません。

2016年7月14日木曜日

「必要なものは ものしらずな和殿の若さだとおもうた」 メルマガ81号

本日、司馬作品に学ぶ経営心得第81号を配信しました。

伊達政宗の父輝宗が事業を承継する場面から、ご紹介しています。

***********************

多少の経験はわしを臆病にすることに役立つのみで、
当家の活力をふやすためにはなんの役にも立たぬ。

必要なのは、ものしらずな和殿の若さだとおもうた。

    「馬上少年過ぐ」 

***********************

組織にとって、避けて通れない承継問題。
バトンタッチのタイミングを考える視点を与えてくれます。

是非、ご一読を!!

2016年7月11日月曜日

一所「賢明」に働け!

「一所懸命」では??

一般の4文字熟語としては、
タイトルの「一所賢明
は間違いです。

あえて「賢明」という違う文字を当てました。

「みんな、一所懸命働いてくれて感謝している。
 ただ、業績の方が・・・」

という社長が挨拶するのを耳にすることがあっても、

「いい加減な働きぶりだから、この結果なんだ」

というのは、なかなかありません。

ほとんどの会社で、みんな
まじめに、一所懸命仕事に取り組んで
頑張っているのです。

にもかかわらず・・・・

というのは、

同じことの繰り返しを一所懸命行うのでは不十分なのです。

ライバル企業等々は、どんどん新機軸等々を打ち出してきます。
それに打ち勝つだけの、
改善等の変化を加えていく必要があります。

その意味で、より良くしていくために「考えること」
すなわち賢明に働くことなのです。

ただひたすら懸命に働くのではなく

一所懸命・賢明に働け!!

なのです。

2016年7月4日月曜日

国指定の文化財を使っての懇親会

先々週、広島県府中市で講演してきました

講演後の懇親会にお招きいただくことがあります
立派なホテルやレストランが多いのですが、今回は・・・

144年前の明治5年旅館として開業され、
現在国の登録文化財に指定されているところが会場でした
外観だけでなく、部屋の作り、庭園等々からも歴史を感じました

府中市は、江戸時代には石見銀山に通じる石州街道の宿場

井伏鱒二、吉川英治、田山花袋、犬養毅、岸信介等々の
文化人、政治家も訪れたことのある由緒のあることろのようです

1時間の講演でしたが、
今回は途中PCのトラブルが発生・・

ヒヤヒヤものでした

後日、「講演で学んだことを、早速朝礼で使った」
「あっという間の1時間、もう少し聞きたかった」
「久々にいい講演を聞かせてもらった」

等々のメールを頂戴し、胸をなでおろしたのでした

主催者の広島銀行府中支店のみなさん
ご心配おかけしました。
いろいろとお世話いただきありがとうございました。

2016年6月27日月曜日

CARP9連勝 松山選手のインタビュー

カープ18年ぶりの9連勝
たまたまTVで観戦をしていました

最後のバッターは松山選手
外野フライで延長か・・・と思いきや
落球でサヨナラ勝ち

球場の歓喜の場面が映し出され、
「オオ~、やった」
とTVの前でガッツポーズをしたのもつかの間

次に映し出されたのは、
衝突して落球した阪神の外野手が
動けなくなっているシーンでした

落球して肩を落としながら
ベンチに戻るシーンならまだしも

一瞬脳裏に、木村コーチのことが浮かんできました。
広島で選手時代を送り、巨人のコーチとして
広島球場で試合前のノック中に急死したことを

9連勝の喜びどころではなくなりました
阪神の選手の方が気にかかりはじめました

画面では時々、
衝突した阪神の選手が映し出され、
ベンチに引き上げてきたカープの選手が
心配している様子も映し出されていました

「勝利」、「18年ぶりの9連勝」が流れるごとに
悶々とした気持ちを抱き始めました

「18年ぶりだから仕方ないか・・・」
と思いながらも、その悶々とした感情は募るばかり

そしてヒーローインタビュー

いつもの決め台詞を振るインタビュワーに

松山選手は
「ああいうかたちで(相手選手が)ケガをしたので、
 今日は勘弁してください」と

スポーツマンシップ、清々しさを感じました。
そして拍手を送っていました。

勝ち続けるカープも嬉しいけど、
こんな選手がいることを嬉しく思ったのでした

ちなみに、後の報道によると
阪神の選手は大きなケガではなかったようです。

2016年6月20日月曜日

社員の新年の目標を掲げて・・・

毎年新年に、社員が「今年の目標」を発表する
という取り組み行っている。
と、時々聞くことがあります。

先日、ある会社に訪問した時のことです。

この会社も新年に、自分の目標(仕事でもプライベートでも、OK)
を発表しあうようです。

中には「新車を買うぞ!」というのも・・・

ここまでは、よくあるパターンです。

しかしながら、この会社の立派なところは
発表の後のフォローアップです。

短冊に書かれた目標は社長室に掲げられ、
決して社長室の景色になるのではなく、
社長が時折その短冊の内容を眺め、
機会を見つけては社員との話題にするようです。

そして年が明け、目標が達成できた社員には
社長から金一封を送る。

ということを、25年以上も継続して実施しているのです。

目標を発表する・・・というのはあれど、
ここまできちんとフォローアップし、
それも四半世紀も継続するというのは
なかなかできることではありません。

「人が大切・財産」という考え方について
誰しも、疑問を挟むことはないでしょう。
しかしながら問題は、その本気度。

この会社の社長がどれだけ、
人を大切に、貴重な宝としているかを
垣間見たのでした。

2016年6月16日木曜日

「大坂方の重大な欠陥が横たわっていた」メルマガ80号

本日、司馬遼太郎作品に学ぶ経営心得第80号を配信しました。

大坂の陣、徳川家康を迎え撃つ豊臣には

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「大坂方の重大な欠陥が横たわっていた」


諸将は、敵を攻撃することよりも、
むしろ後方への気づかいのために
神経の大部分を費わねばならなかった

   城塞 (中)  (真田丸)

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のでした。

組織の根本的インフラについて書いています。

是非、ご一読を!!