2010年2月25日木曜日

やってみました 「開陽塾」 on Web 大成功!!

3日前に開塾した「開陽塾」。

本日は、青森の20店舗を越える大型飲食店グループの会社の経営幹部の方々に
「スカイプ」というネット上の、テレビ会議システムを活用して約1時間ちょっと、行いました。

やる前は、正直心配でした。

というのは、以前このホームページで、「スカイプ」を使って
遠隔地へコンサルティングを行っている旨お伝えしましたが、
コンサルティングの場合は、クライアントと意見のやりとりをするという対話形式で進めていきます。
一方、本塾は、私がお話するという場面が多い講義形式です。
この講義形式が、Webという間接的な方法で、私の意図することが十分に伝わるかだろうか????

というのが気がかりでした。

終了後、参加者の皆さんにスカイプという媒体の活用について
感想をお送りいただきました。

・スカイプの講義、全然違和感がなかった。
・直ぐそばに先生がいるようでした。
・ストレス無く聞くことができました。
・すぐ隣にいるような感じで身近にかんじれました。
・PCでの講義でしたが、距離は非常に近く感じました。

とのコメントをいただき、ほっとしています。

また、来月も「『開陽塾』on web to Aomori」をやります。

大切な中身の方も、「ばっちり!!」でした。
私が予想していた以上の反応をいただきました。
一部ですが、紹介します。

・部下への接し方、話方が変わっていくと思います、
 今まで本当に顧客の立場にたっていたかと思うと疑問を感じます、
 ただ会社のことばかりを考えていたように思えます。
・売上や利益に対して考えるきっかけとなりました。
・何か吹っ切れたように感じました。
・現在の自分に照らし合わせて今後の行動に活かしていきたいと痛切に思いました。
・「物の本質」をしっかり捉える力を、今日をきっかけに努力していきます。

というコメントです。

私も、出来る限りの準備をして望みましたが、
それ以上に今日の受講者、塾生の皆さんの
「感性の高さ」や「日頃の問題意識の高さ」によるものの方が大きいと思います。

凄く、気持ちのいい塾でした。

とくに、講座の中で、副社長の言われた言葉(ここでは、残念ながらご紹介できませんが)は、
涙がでてくるくらいに感動しました。

塾生の皆さんに、心より感謝します。
有難うございました。

感謝され、そして感謝する。
私の仕事に限ったことではありません。
「仕事の本質」です。

仕事の一つの側面としては、商品・サービスとお金の交換という要素があります。
でもそれだけではありません。

お客様に喜んでいただきたいという心を、
商品・サービスに込めお客様に提供し、
そして、お客様はそれを手にし、活用し、
その感謝の気持ちを、たまたまお金という手段で
表現しているというのが本質です。

2010年2月22日月曜日

平成22年2月22日 (月) 開塾しました。 その名は「開陽塾」!!




「臼杵さん、塾!、塾!」

と某社の社長。

「はい、慶應義塾の出身ですが・・・」
「違う、違う。 あんたが、塾するんよ」
「はあ、塾?」

というのがきっかけでした。




拙書をお読みいただき、そしてメルマガを読まれ、
「切り口が非常によい!!面白い。わしの会社でまず実施してくれ」
ということで、本日、第1回目の塾を行い、開塾の運びになりました。


社長と打ち合わせたのは、年明けまもなく。
「塾の名前を付けてくれ・・・」
との要望も。


いろいろと考えました。


まずは、慶應義塾から、「慶應」は年号。「義」の意味は一体なに?
いろいろと調べたけど、「義」の意味はわからずじまい。
ただ、どうも「義塾」というのは呼びにくいみたい。
「ぎじゅく」が「ぎじゅつ」になる人も。


そうこう考えているうちに、一通のメールが・・・・
「開陽星」のことを教えてくださいました。


「開陽星」をいろいろ調べてみると、もうこれしかない。
命名「開陽塾」。(命名の詳細は、ここをクリック)


コンサルティング活動では、会社の戦略や、仕組みつくり、
そして、メルマガ等の出版物で、経営の心得を広くお伝えし、
そして「開陽塾」では、戦略や、仕組み、そして心得を実践していくリーダーの研鑽、
と3本柱で、進めていくことにします。


本日、社長のリーダーへの締めのお話の中で、
「小手先で、ちょろちょろするのではなく、揺るがん会社を作っていきたい」
という言葉に、社長の熱い思いと、「開陽塾」への期待を感じました。


皆さん活発に論議いただき「開陽塾」記念すべき第1講目、大成功です。
本当に有難うございました。


そして、ヒントを下さった社長に心より感謝します。


P7の創業趣旨である
「哲学・理念」と「ソロバン」の調和する企業つくりをお手伝いするため、
リーダー研鑽の場として


「開陽塾 開塾」


と、ここに高らかに宣誓します。

2010年2月17日水曜日

「循環・スパイラル」を切り替えるのはリーダー

企業経営には、循環というものがつきものである。

いい時には、どんどん善くなっていく。
しかし、悪いときは、ドツボにはまっていく。

企業全体の循環(スパイラル)としてとらえるなら

<悪循環>          <善循環>

業績が悪い           業績がいい
   ↓                ↓
投資が出来ない        投資ができる
   ↓                ↓
生産性が低いまま       生産性が向上
   ↓                ↓
業績がより低下する      業績がより高まる

というものもあれば、風土的な側面では

<悪循環>          <善循環>

自信が無い           自信がある
   ↓                ↓
能力の範囲での仕事    能力拡張に挑戦する 
   ↓                ↓
成長しない            成長する
   ↓                ↓
競争に負ける         競争に勝つ
   ↓                ↓
自信がもてない        自信が高まる

というものもある。
他にも多くの循環・スパイラルがいたるところで
企業経営には存在する。

悪循環のサイクルに
はまってしまったこと自体を認識していないケースもあれば、
その循環から抜け出せずに、ずるずると低迷を続けるケースもある。

個々のレベルで、なかなか脱却できるものではない。
その循環から脱却しようとするには決断がいる、エネルギーがいる、
リスクが発生する。

この悪循環を断ち切るのは、リーダーに他ならない。

投資が十分に出来ないのであれば、分散させている資源を集中させることも必要だろう。
自信を失っているのであるならば、自ら陣頭指揮をとることも必要だろう。

「坂の上の雲」の日清戦争の旅順において、秋山好古が敵情視察中に敵大軍と遭遇し
戦闘となる場面を思い出した。

(兵が萎縮している)
と好古はそうみた。
どの兵もせいいっぱいの勇気をふるって射撃動作をくりかえしているが、将校も兵も一つ針をつけば
泣きだしそうなくらいに緊張、というよりも硬直しきっていた。
こういうばあい、指揮官の精神がどういうぐあいであるかを、味方にみせてやらねばならない。
その意味では、いくさは指揮官にとって命がけの演技であった。
「前へ出るけんの」
と、好古は馬にのり、その高姿勢のまま前へすすめた。
副官が狂ったように馬の口にとりすがったが、好古は行くのみである。

坂の上の雲 2巻 「日清戦争」より

逆境の時にこそ、リーダーの真価が問われる。

2010年2月13日土曜日

「声」

あるリーダーからメールが届いた。
会社の新施策の説明会を行ったところ、
いろいろな受け取り方をされた・・・
という趣旨のもの。

多くの会社で、戦略の変更、仕組みの変更等々が実施される。
よりよく組織を運営していくために「変更」が実施される。

しかしながら、変更の渦中にある社員には、刺激が伴う。
その刺激によりグループができる。

その刺激に「拒否または苦痛」を伴うグループと、その刺激を「歓迎する」グループ

彼らの意思表示は、
刺激に拒否または苦痛を伴うグループは「声」を出し、
歓迎するグループは「無言」。
というのが普通の状態。

リーダーの耳には、拒否・苦痛のグループの声しか届かない。
しかしながら、その変更の目的さえ道理の通ったものであれば、
「待っていました。頑張っていきます」という賛同者が必ずいる。

信念をもって突き進むしかない。
頑張れ!!

2010年2月9日火曜日

「たった100行、されど100行」

今朝、誰からメールが来ているのかな・・・と思って携帯を開くと、
自分のメールマガジンが送られてきていました。

メルマガのシステムは、1ヶ月前から発信日時を登録できるという仕掛けで、
すっかり忘れていました。
お恥ずかしい・・・

午前中には、「面白かった・・・」とのコメントメールも頂きました。
ありがとうございました。

たった、100行余りのメルマガ・・・すこしづつ書く要領はわかったきたものの
客観的に見ると、相当時間がかかってしまっています。

「100行のアウトプット」と「時間」を比べ合わせると極めてアンバランス。
自分の中では、改善はしていこうと思っている一方、
多少のアンバランスもよし。・・・と思っています。

より深く、経営という観点で考えるチャンス、と捉えて取り組んでいます。

私のメルマガに限らず、製品の企画・製造、サービスの提供と、
お客様には見えないけれど、
そこに込める思いがどれだけあるか、努力がどれだけあるか・・・
大切なように思います。

私には、
たった100行のメルマガ、
されど100行のメルマガなのです。

2010年2月6日土曜日

顧客情報

いたるところでポイントカードやクレジットカードが発行されている。
ポイントの加点を行ったり、DMが発行される。

そして、最近は携帯アドレスを登録してもらって、
お店のメルマガを発信するというものもでてきている。

いずれにしても、顧客情報を掴んで、販売促進に向けた情報の発信
に活用することがその主たる目的である。

今週のニュースで、車のリコールが頻繁に報道された。
また、そのちょっと前には、冷蔵庫の不良・・・
実は、実家の冷蔵庫もその不良の対象となっていた。

自動車の場合は、ナンバー申請で登録システムがしっかりしていて
販売した側がの方から、シスマティックに対応が行われる。

しかしながら、それ以外の製品となると、
お客様の側から、新聞・ネットの情報で確認したりして動かなければならないことが多い。

殆どの会社でコンピュータを使って顧客管理が行われている。
顧客の購入して製品番号を一つ項目として設定するだけで

「○○さん、メーカーから発表がありまして・・冷蔵庫点検に行きますから」

という告知ができ、より深い信頼関係も築くことができる。

顧客情報を販売促進だけに活用するのではなく、
不良製品の問題解決のためにも積極的に活用する
という視点もいるのではないだろうか。

「あそこの会社は売る時だけ、冷蔵に問題あっても何も言ってこない・・・」
という母の言葉が印象的であった。

2010年2月1日月曜日

私には「理解不可能な会社」!!

従業員数66人。
年間収入 60億円 年間支出80億円で、年間収支-20億円
さらに、借入840億円あって、その返済に返済が20億円
年間収支の-20億円と合せて40億円の資金不足。
その埋め合わせのため、また借入を40億円を行い、借金は毎年膨らんでいく・・・という企業

さらにこの企業は、66人の従業員に年間約8000万円の賞与が支給される
年間一人当たり120万円の賞与。

あなたは、この企業どう思いますか?

借入れの月商倍率で計算すると14年分(天文学的数字)
先日会社更生を申請したJALを見てみると、それでも1年分。
通常は、月商倍率の半年分で、借入れ多いな・・・というレベル。

この会社どこの会社だと思います?

答えは、日本政府株式会社。

残念ながら、これが「平成21年度の一般会計の補正後の国家予算」の1万分の一の縮小。
(企業の「億円」のところを、「兆円」と読み替えてください)。
http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/002.htm

国家予算が審議されていく・・・・

企業経営のコンサルティングをしている私には、
政治というのが、どうも理解できないのです。

上記のデータは下記のホームページを参考にしました。

*国家公務員の数は66万人
(JS日本就職より 公務員編)
https://shigoto.js88.com/front/pages/koumuin/article/base/base.htm?tid=k0001

*賞与は、「三菱UFJリサーチ&コンサルティンク」の調査より
09年の冬が64万円で、年間約120万円としました。
http://www.murc.jp/report_pdf/20091104_122602_0254674.pdf