2012年1月24日火曜日

一筆入れる

年賀状のお年玉当選番号も発表され、
見事、4等(切手シート)が3組当たりました。


今年も多くの年賀状をいただきました。
いろいろな年賀状がありました。
手書きで、一筆入れてあるものも多くありました。


今日は「一筆」について・・・・


多くの会社で、DMが送られます。


「印刷したものでは、味気ないから『一筆』を入れよう」
という意見がでてくることがあります。


よし、よしと聞いていると、
「(一筆の)ひな形を作るから・・・・」
と話が・・・・


あれ〜、ちょっと待った!!
「何のための一筆なの?」


一筆というのは、
「印刷」か「手書き」かということに意味があるのでしょうか???


印刷か、手書きか、という区分ではなく、
一般論か、個別論かという区分で考える必要があります。
要するに、書かれてる「文字」ではなく、
内容・質について考える必要があるということです。


具体的には、一筆として「またのご来店をお待ちしております」
と手書きで書いたとしても、それは、誰にも適応できる、一般論です。


「先日のご興味を持たれていた、●●のイベントです。」
というようなその宛先の人にしか通じない、
個別論を一筆として入れることに初めて意味が出てくるのです。


そもそも大量に印刷したDMは、
お客様全体にお伝えする一般論でしかありません。
個別のお客様として考えた時に、一般論で不足する部分を
個別論として付け加える。それが一筆なのです。


個別論としての一筆を入れることができるかどうかは、
その顧客のことを、


どれだけ知っているか、
どれだけ興味・関心があるか、
どれだけ大切にしているか、


のバロメーターです。


一般論の「一筆」というのは、


私は、あなたのことをよく知りませんが、
会社で、「一筆を入れろ」との指示なので、書きました。
せめて手書きの労力だけでも、誠意を感じてください。


と同じです。


一筆は、手書きに意味があるのではなく、
個別論を書くところに意味があります。

2012年1月13日金曜日

ヒヤヒヤ・ハラハラ・ドキドキ

先日のこと、ある社長との会話。


「年末から年明け、大変だった・・・」と社長。


年末にとんでもない大口注文が舞い込んできて、その対応に大わらわ・・
注文量が確保できるか、納期に間に合うか、
今まで通りの方法では、対応できない。


なんとかせねば、と知恵を振り絞り、試行錯誤の連続。
「ヒヤヒヤ・ハラハラ・ドキドキもん」
の年末年始を過ごされたのことでした。


「『ヒヤヒヤ・ハラハラ・ドキドキ』、
     それは、ようございました。」


100の実力の中で80〜90の力でこなせる仕事は、
ヒアヒア・ハラハラ・ドキドキを感じることなく
安心して完了させることができるでしょう。


一方、100の実力で110や120の業務をやり遂げるには、
今までにやったことないことばかり、
ヒヤヒヤ・ハラハラ・ドキドキの連続です。


視点を変えてみてみると、


80〜90の仕事ばかりでは、既存の知識や、
従来の方法で十分対応できるものばかり、
そこには何らの成長なり、向上というものが存在し得ません。


110・120の仕事は、渦中にいる者にとっては大変でしょうが、
既存の知識・方法では歯が立たず、新たな挑戦をせざるを得ません。
そこには、成長・向上・レベルアップの
糸口や機会を見いだす可能性があります。


四六時中、ヒヤヒヤ・ハラハラ・ドキドキでは、
危なかっしいですが、
それらを久しく感じていないというのは、
もっと危なっかしく、重大な問題です。


ヒアヒア・ハラハラ・ドキドキの仕事は、
大変だけど、成長のチャンスです。


ヒアヒア・ハラハラ・ドキドキの仕事していますか?

2012年1月7日土曜日

イチローの振り返り 2011年シーズン

先日、クライアントの社長と新年挨拶も兼ねランチを一緒にしました。


昨年12月の実績、そして1、2月の見込の確認、
年度末には最高の業績になりそうです、とのこと。
そして、来期は・・・と、話は及びました。


その中で、お正月休に放映していた
イチローが2011年を振り返っているインタビュー番組の話を。


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11年目の昨年、イチローは200本安打の連続記録が
途切れてしまいました。
その原因は開幕した4月にあったようです。


4月のイチローの結果は、119打数39安打 3割2分8厘でした。
結果だけをみれば、好調な滑り出しということができます。


しかしながら、その4月のバティングは、
「これぞ」という感覚が無いまま結果が出ていた。
とイチローは振り返ります。


毎年、彼の1年を総括するインタビューを
楽しみに見ているのですが、
今までは、スランプの時でもイチローの感覚として
「これ」というものがあれば、結果はあまり気にしていない
というスタンスでした。


ところが昨年の4月はその反対で、
彼にとって感触のないまま結果が出ていたのです。


「結果が出ているものを否定することは、流石に難しかった」
という趣旨の言葉が印象的でした。
そして、その修正ができたころには、
シーズンの終盤だったのです。


天才イチローでもこのような状況に陥ります。


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という内容の話です。



そうそう「坂の上の雲」の中に、
秋山真之がつくった日本連合艦隊解散の辞

「神明はただ平素の鍛錬に力め
 戦はずしてすでに勝てる者に
 勝利の栄冠を授くると同時に、
 一勝に満足して平治に安んずる者より
 ただちにこれをうばふ。
 古人曰く、勝って兜の緒をしめよ、と」

が紹介されていました。



成果が上がっている時こそ、調子のいいときこそ、
強い体質をつくることに注力することが必要です。


「好調の時にこそ、悪魔が忍び込む」


ものです。

2012年1月4日水曜日

予測・願望・目標・ノルマ・

あなたの取り組もうとしているのは、「目標」?
それとも「予測」?「願望」? 「ノルマ」?


「予測」とは、現状の方法や、やり方を踏襲して
今後どうなるかを推定するものです。
その意味では、予測には、現状の改善やレベルアップが
織り込まれていないものです。


その「予測」に努力や改善をして
レベルアップを反映たものが「目標」となります。
従って、今までの繰り返しでは達成できないものが目標になります。



「目標」=「予測」+「レベル・アップ」

という方程式です。

では、「目標」と「ノルマ」とはどこが違うのでしょう。


「ノルマ」は達成しないといけないもの、
「目標」はあくまでも「目標」だから・・・・

というものではありません。

「必達」の対するテンションという意味では
「ノルマ」も「目標」も同じです。
目標も、その設定されている数値・状態を「必達」しなければ
ならないものです。

しかしながら、「必達」のテンションは同じでも
一般的に「ノルマ」というのはネガティブな感じで
受け止められます。

違いは、その受け止め方にあります。

その設定された状態・数値に向かい合う本人が
それを、どうとらえるか・・・ということにあります。

要するに、その設定されたものに対して
「よし、やってやろう」
と腹落ちした状態になっているものが「目標」です。

「上司が押し付けたものだから」等々の
いろいろな言い訳をつけながら、
自分のものとして腹落ちしていないのが「ノルマ」
状態です。


「願望」とは、レベルアップが反映されたものですが、
その「必達」のテンションが弱い、または無いものです。
ようするに願っているだけの状態で、行動には結びついていない
状態のものです。

    レベルアップ  必達成テンション  腹落ち

予測   なし        ==     ==
願望   有り       弱・無     ==
ノルマ  有り        強い     なし
目標   有り        強い     あり


さて、あなたが取り組もうとしているものは、
「予測」? 「願望」? 「ノルマ」? 「目標』?

2012年1月1日日曜日

あけましておめでとうございます


ことしもよろしくお願い申し上げます

よくなるとか、ならんとか言うよりも、
よくするほかに途がないことを認識すべきなんだ

プリンシプルのない日本 白州次郎より