2010年1月30日土曜日

「真摯に・・・・、小手先ではいかん」

某社常務と久しぶりにお話した。

その常務さんは、創業者から2代目への代替わりを管理部門を中心に支えててこられた方。
中小企業には、つきものの代替わりに伴ういろいろな問題を、2代目社長とともに乗り切ってこられた。

銀行との折衝も数知れず。

「なにしろ理解してもらうこと、真摯に・・・、小手先ではいかん」

という言葉が印象的であった。

この厳しい環境のなか、計画通りに行くほうが希れ。
上手くいかない現実を見たくない・・・
「カッコ悪い」ところなんて、できるだけ見られたくない・・・
というのが人間の性。

そしてある意味、生命線を握っている、銀行には
いろいろと隠したいことも出てくる。
突っ込まれたくないところも出てくる。

大切なことは、問題にきちんと向き合っているかということ。
すなわち、問題の原因を徹底的に押さえて、対策を立てているかということ、
更に言えば、その対策に真剣に取り組んでいるか・・・ということ。
そして、それを協力者(この場合は銀行)に、理解してもらっているかということ・・・

「なにしろ理解してもらうこと、真摯に・・・、小手先ではいかん」
という常務さんの言葉は、「信頼」の本質を語っているように思う。

近々、後進にバトンタッチされ、第1線を退かれるとのこと、
常務さんの姿勢を、後任の方には是非引き継いで欲しい。

ちょっと早いけど、常務さん、本当にご苦労様でした。

2010年1月29日金曜日

大相撲理事選挙

貴乃花の大相撲理事の立候補騒動が毎日報道されています。
本日のテーマは、貴乃花の立候補の是非はさておき、
その選挙について考えてみたいと思います。

本日の朝のニュースでは、選挙のあり方を変えるとの報道がありました。
ただ、その内容は選挙当日までブラックスボックスのようです。
記名式から「○×式」に変えるとか、立会人が誰に投票したか確認できないようにする・・・
とかいろいろとあるみたいです。

CMの間に、考えてみました。

選挙システムをちょっと変えるだけで、貴乃花には完全に勝ち目は無くなってしまう・・・と、。

それは、
現行の候補者一人を選ぶというのではなく、
複数の候補者を選ぶというシステムに変えると
というシステム変更です。

A、B、C、D、Eの5人の投票人がいるとします。
A、Bは貴乃花派、C、D、Eはアンチ貴乃花派。

そして、立候補者が、貴乃花、アンチ貴乃花1、アンチ貴乃花2、の3人。
その中から理事を2人選出する場合を比較してみると・・・


  候補者      投票(一人を選ぶ)         投票(二人を選ぶ)
貴乃花          AB (当選)            AB (落選)
アンチ貴乃花1      CD (当選)          ABCDE(当選)
アンチ貴乃花2      E  (落選)            CDE(当選)

「一人を選ぶ」というシステムでいけば、貴乃花は「当選」することになります
しかし「2人を選ぶ」という複数投票形式にすると、一転して「落選」することになって
しまいます。

このシステムならば、立会人が誰に投票したか確認することもなく、
そして外部には公正に投票したと公言できるし、
そして、変更の理由も
「この相撲協会を再生するには、今こそ上層部から結束をかため一丸となって
当たらねばならない・・・、一丸となって再生するための制度に変更した」・・・と
それなりの理由をつけることができます。

今回の、大相撲の理事の選挙戦はどうなるかわかりませんが、お伝えしたいのは、

システムを変えることによって、結果が簡単に変わる、いかようにもなるということです。

ある結果を導くためにシステムを変更するのではなく、
目的・課題をきちんと見据えて、システムを見直すことが大切なのです。

それゆえ、自社の重要な課題は何なのか・・・・・をきちんと認識することが重要ということになります。

2010年1月23日土曜日

講演会「『坂の上の雲』に学ぶ中小企業経営力」をしました


昨年秋に本が出来上がり、広島銀行の支店長をやっている
大学時代のクラスメートの友達に、本を紹介したところ、
「ちょっとプレゼンして・・・」というのがきっかけでした。

「ちょっとプレゼン・・・」という言葉に、
支店の行員さんに、仕事が終わってから、ドーナッツでも食べながら
月例の勉強会のネタにでも・・・・と軽い気持ちで受けたところ


広島銀行の「トゥモロークラブ広島城北地域」のお客様が対象・・・
さらに、「新年講演会」・・・ということでした。


ありゃりゃ・・・「ちょっとプレゼンして」がこれ・・・気合をいれんと。
レジメを作成したり、なかなか準備が大変。
とくに「1時間ちょっと」という時間の制限が厳しい。
話す側とすれば、逆に時間の長い方が実が気が楽なのです。
どの項目を削除するか、どんな事例を入れるか・・・
実は相当悩みました。



始まってみると、
うなずきながら聞いてくださる方、
メモを取りながら聞いてくださる方、
皆さん熱心に聴いていただけました。
心より感謝します。



その後新年会にも参加させていただきました。
参加者の皆さんとお話すするなかで、

・「固定概念というのが分かりました」
・「明日、幹部呼んで会議します」
・「今まで、『坂の上の雲』何度か読みましたが、このような切り口も
あったのか」

等々とコメントを頂戴しました。
何らかの形で、経営者の皆さんに役に立てていただけたようです。
支店長の友達にも、面目がたったかな・・・・

新年会の中で、面白いことに気づきました。

新年会の開会の挨拶、乾杯の挨拶、そして閉会の挨拶、いずれも
「坂の上の雲」を読まれた方でした。
挨拶が長くなるみたいです。
語りたくなってしまうのです。自分の「坂の上の雲」を・・・
その気持ち共感できます。
人それぞれの「坂の上の雲」があるんだな・・・・

そして、それだけの人を魅了する司馬さんの小説の凄さを、再認識しました。

素晴らしい会でした。
機会を与えてくれた友人そして、
忙しい中、事前の準備等々をしてくださった広島銀行の皆さん
本当に有難うございました。感謝します。


「判断・決断」と「決定」

「判断」と「決断」。
頻繁に使われる言葉です。

「判断」とは「判じて(分けて)断つ」と書きます。
また、「決断」とは「断つことを決める」と書きます。

両方「断つ」すなわち、何かを止めるということなのです。
「断つ」ということすなわち、「捨てる」ということを意味します。

「加える」「配分を変える」というのは、上記の意味からすると
「判断」でも「決断」でもありません。「決定」なのです。

「捨てる」ということは難しい、そしてリスクが発生する可能性がある。
経営には、「決定」も必要ですが、時には「判断・決断」も必要です。
「判断」が必要な時に、「決定」を行っていたのではドンズマリ状態になりかねません。、

たまたま、この話をある社長にしたら、
「どっち選んでもええんよ。選んだ方に必死になれば」
と面白い表現をなさいました。

表現は違えども、趣旨は同じ。
「捨てる」から本気になれるのかもしれません。

2010年1月16日土曜日

方針が進まない・・・

「ず~と前から指示しているんだが、進まないのです」
「進むのが遅いんだ」

方針を作り、それを発表する。指示する。それを何度も繰り返し説明する。
しかしその方針通りにはなかなか進まない。
残念ながら中小企業によくある話である。

特に、今までの行動を変えるという種類のものは、この問題が発生する。

指示する方は、繰り返して伝えテープレコダーのようになり、
そして何度も聞いている方は、耳にタコができている。
でも、動かない。

これらの現象に多く共通のするのは、具体性が欠如しているということである。
具体性というのは、その方針を何時までに、どの程度実行するかという行動目標。

この具体性がないと、この方針の実施は、

・出来るときには取り組もう。
・時間の余裕があれば、取り組もう。
・その気になれば取り組もう。

という程度になってしまう。

また、指示を出したほうは時速100キロのスピードで進むことをイメージしているものの、
指示を受けた方は、時速60キロのスピードをイメージしていのであれば、
そのスピード感覚を具体的にすり合わせることをしなければ、
何時までたっても「遅い」ということになってしまう。

方針を徹底させるには、繰り返し理解を求めることも必要であるが、
その方針の実施程度を具体的に示すということが、動かす鍵である。

2010年1月12日火曜日

「失敗」を「失敗と認識しない」ところに最大の失敗がある。

「年末商戦の実績は??」
「昨年より10%近く伸びました・・・」
本日の某社の定例会議。

年末商戦は成功裡に終わったとの報告。
その商戦のために多くの努力が注ぎこまれた。
消費は伸び悩み、百貨店は昨年を10%割るのか否か
という厳しい状況の中で、立派に善戦した。

そして、その結果に甘んじることなく、振り返りが・・・
そして、細かな部分での今後の改善案が発表された。
「お客様の視点」を中心に提案される・・・
着実にレベルアップしてきている。

きちんと振り返りがなされないのであれば、レベルアップはありえない。
自分達を客観的に見据えて、次につなげる。
これが大切。しかしながら中小企業の弱点のひとつ。

「失敗」を「失敗と認識する」ことに成功があり、
「失敗」を「失敗と認識しない」ことに最大の失敗がある。
(これ名言になるかもしれませんね・・・臼杵作です)

「明神はただ平素の鍛錬に力(つと)め戦はずして
 すでに勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、
 一勝に満足して平時に安んずる者より
 ただちにこれをうばふ。
 古人曰く、勝手兜の緒を締めよ、と」

(連合艦隊解散の辞:秋山真之の文章 「坂の上の雲」 8巻 雨の坂 より)

2010年1月7日木曜日

メルマガ発行しました

本日、メルマガ第3号を皆さんにお届けしました。

今回は、「峠」という小説から題材をいただきました。
この小説で、山田方谷という人のことを知りました。

上杉鷹山ほど、有名ではありませんが江戸時代の財政の改革者
をして実力は鷹山、以上と言われた人です。

方谷の理財論の一説も、紹介していますので見てみてください。
コンサルティング論の「専門家を上手く活用する」という部分にあります)

毎月1回のメルマガを発行していますが、
あっという間に次の納期が来てしまいます。

次の発行にかからないと!!

2010年1月1日金曜日

明けましてめでとうございます

あけましておめでとうございます。

昨年新政権が発足され、予算も決まり、戦略も発表され・・
いろいろな面で変化が現れてくる年です。
いい変化もあれば、悪い方向への変化もあるでしょう。

ダーウィンの種の起源では、

It is not the strongest of the species that survives,
not the intelligent,
but the one most responsive to change

強い者や、賢い者が生き残るのではなく変化に敏感なものが生き残る

企業は環境適応業と言われます。
いずれの変化であろうと「変化」に対応するのが
企業経営そのものに他なりません。

「変化こそ、チャンスなり。
        リーダーの腕の見せ所」

という認識のもとに、取り組んでいきましょう。

今年もよろしくお願い申し上げます。