2019年3月12日火曜日

情報⇔作戦⇔期待値

BtoBで事業を行う会社の計画検討の一場面

「新規取引先の◯◯会社、来期どんな感じ?」

「今期◯◯の実績でしたので、来期は1.5倍程度は見込めると思います」
と担当。

その根拠は? と聞いてみると

「徐々に取引量が増加していますし、
 人間関係も深まってきていますので・・」
と担当は自信満々。

確かに、取引が始まってその量は尻上がりに伸びてきている。
日頃の報告からも、信頼関係の深まりも窺い知れる。

しかしながら、どうも肚におちない・・・
本当に1.5倍の成果を見込んでいいのだろうか??
あとは、本人を信じるしかないのか・・・

という場面、思い当たるところがあるのではないでしょうか。

では、質問を換えて

「◯◯社の業績は伸びてる?」
「◯◯社の方針は? それは追い風?」
「当社のシェアは? 競合は?」
「業者選択は誰が?そしてその基準は?」等々

と確認してみると、担当からはあやふやな回答。

もし担当が

◯◯社の業績は伸びていて昨年対比1割増、
そして来期も現行方針のままで10%程度増の計画。
当社は現在3割程度のシェアで、競合はB社の1社あり。
個別案件は各担当部長クラスの決済等々・・・

という情報をきっちり押さえていて、

A領域の商品構成に関しては、
B社より優位性があり、当社にとっては未開拓の領域。
ついては〇割を占めるA領域を攻略することで・・・と、

作戦の説明があれば、
「なるほど、なるほど」と、ス~ッと入ってきます。
 そしてAジャンルを攻略するにはと話は深まり、
上司として会社としてサポートの具体策を
検討することもできるようになります。

作戦がないままの期待値だけでは、
「信じるか、信じないか」の世界です。
組織としての力も引き出すことができません。

期待値の検討には作戦が必要です。
そして有効な作戦には、一定の顧客についての情報が必要です。

(期待値→作戦→情報
期待成果を裏付ける作戦、
そして有効な作戦立案のための情報

情報→作戦→期待値)
情報があって有効な作戦が立案でき、
作戦があって期待成果もイメージできる

いずれにしても、顧客情報は極めて重要なものであることを
再認識する必要があります。