2022年6月22日水曜日

映画「峠 最後のサムライ」を見てきました

2度の公開が延期された映画「峠 最後のサムライ」、
先週金曜日、封切日に見てきました。

原作の司馬遼太郎氏小説「峠」の後半部分の
河合継之助が描かれていました。

























小説「峠」のあとがきで司馬氏は、
侍とはなにかということを考えることを目的に書いた、
その典型を河合継之にもとめたことはまちがっていなかった、
と記しています。

「人はどう行動すれば美しいか、
 ということを考えるのが江戸の武士道倫理であろう。
 人はどう思考し行動すれば公益のためになるか
 ということを考えるのが江戸期の儒教である。
 この2つが幕末人を作り出している。」

「サムライという日本語が幕末期からいまなお
 世界語であり続けているというのは、
 かれらが両刀を帯びてチャンバラをするからではなく、
 類型のない美的人間ということで世界が珍しかったのであろう。」

「また明治後のカッコワルイ日本人が、
 ときに自分のカッコワルサさに自己嫌悪をもつとき、
 かつての同じ日本人がサムライというものを
 うみだしたことを思いなおして、
 かろうじて自信を回復しようとするのもそれであろう。」

としたためています。

小説「峠」の前半部分では、家老になるまでの継之助が
痛快に描かれています。

時間のあるときに、是非ご一読を!!