2026年1月22日木曜日

「あれ? これ経営と同じだ」

年末、同じマンションの住民とバンドを組むことになりました。

誰かと音を合わせるのは、中学生以来――実に半世紀ぶりです。
練習することになったのは4曲。

その一つは、歌えるほどによく知っている曲。
もう一つは、いわゆる「穴歌」でメロディーをなぞれる程度の曲。
残りの2曲は、名前すら知らない、
もちろん一度も耳にしたことのない曲でした。

ただ、その4曲すべて、ギターで弾いたことはありませんでした。

次の音合わせまでに、メンバーに迷惑をかけるわけにはいかない。
そう思い、特に“聴いたことのない曲”から、
腰を据えて取り組むことにしました。

まずは、何度も繰り返し聴く。
どんな構成で、どこに山がある曲なのかを身体に入れる。
――目標を明確にする。

次に、「これは難しそうだ」と感じる箇所を洗い出す。
――課題を明確にする。

そして、うまく弾けない部分だけを切り出し、何度も何度も練習する。
指が覚えるまで、音が安定するまで。
――自分の能力を高めていく。

そんな準備をして臨んだ、先日の音合わせ。

すると、家での練習では想定していなかった課題が、
次々と浮かび上がってきました。
「できる」と思い込み、練習を軽視していた部分が、
実際に演奏してみると、あやふやで自信をもって鳴らせない。

一人で完結していた世界が、
他者と交わった瞬間に、初めて見える課題でした。

そのとき、ふと思ったのです。

「あれ? これ、経営と同じだ」

頭の中で考え、仮説を立て、準備する。
しかし、実際に顧客にぶつけてみると、想定外の反応が返ってくる。
そこで初めて、本当の課題が見える。
そして、また修正し、鍛え直す。

これまで一人でポロポロとギターを流し弾きしてきました。
気楽で、誰にも迷惑をかけず、それなりに満足できる時間。
ただ、振り返ってみると、一人で弾いている限り、
「今の自分の力量の範囲」に収まっていたことに気づきました。

つまり、安心はある。
しかし、あまり上達はしていなかったのです。

私にとって、このバンド活動は、
「安心できる範囲をあえて出ることでしか成長しない」という
経営の原理原則を体感的に思い出させてくれる時間であり、
同時に、「目標の明確化 → 課題の明確化 → 成長を通じた課題克服」
という、経営の基本ステップを再確認する場なのかもしれません。

そう思いながら、
曲ごとの課題リストを横に置き、今日もギターを手に取っています。

Text reviewed and edited with support from
 C. G. Ashford (AI Secretary, aka “Lottie”)