先日「海難1890 」という日本とトルコの関係を描いた
映画を見る機会がありました。
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1890年
トルコ軍艦「エルトゥールル号海難事件」が
和歌山県串本町沖で発生。
乗組員618人のうち69人が、
地元住民による献身的な救助活動により救助されました。
この救助活動はトルコの人々の心に深く刻まれました
そして、時は流れ1985年
イラン・イラク戦争勃発。
在イランの自国民救出の為、
各国は救援機を飛ばし次々とイランを脱出しました。
しかしながら、日本政府は救援機を飛ばすことが
危険と判断し救助要請に応えられませんでした。
それを、トルコ政府が救援機を飛ばし
日本人を救ってくれた
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というストーリーです。
印象的だったのは、当時のトルコ首相の
日本人のための追加派遣を決める場面です
この追加派遣には
「自国民(トルコ人)を危険にさらすことになる」
という周囲の反対がありました。
しかしながら、オザル首相は、
人助けができる国民であると信じ、
とそれらの反対を押し切り
追加救援を決断します
「自ら(の組織)を信じて、決断を下す」
リーダーの原点を見たような場面でした。
自らの組織に、
難しいだろうから・・・
できないだろうから・・・
と信じれず、落としどころを決めるのとは違います。
自らの組織を信じる力
リーダーにとって大切な能力であることを
再認識させられたのでした。
映画の最後の
トルコの救援機に日本人が搭乗する場面には
感動し、涙腺が弛みました
素晴らしい映画でした。
余談ですが、司馬さんの「坂の上の雲」
とも関連があります。
秋山真之はこの年、海軍兵学校を卒業し、
少尉候補生で「比叡」に乗り組みました。
その「比叡」でトルコ兵の送還に関わったのでした