月例部門会議の場面での、ある部門長の報告。
「先月の売上は・・、利益は・・・」
と、前年と対比しながら業績報告から始まり、
一通り終わると、
「○○様に対しては、・・・・」
「△△様には、・・・・」
「■■様には、・・・・」
と、個々の具体的な内容の説明。
延々と続くきそうな気配。
「ちょっと待った!」
と報告を中断してもらったのでした。
中小企業でよくある、個々の具体例が列挙される報告パターンです。
その殆どは、「明確な取り組みテーマがない」ことに原因があります。
月例の部門会議で求めているのは、
その部門をどのように変化・改善したのか、
もしくは、しつつあるのかということです。
変化、改善しようとするテーマに沿って、
成功・失敗も含めどんな活動を行い、
次にどのような取り組みを行おうとしてるのか・・・
が、関心事なのです。
それが、テーマが不明確だと、
テーマに沿った活動報告ができるはずもありません。
できるのは、散文的な個別の事例を語るくらい、
ただ沢山仕事をした、くらいがせいぜいです。
与えられた報告の時間の、
「時間つぶし」をしている、
と揶揄されても仕方ありません。
失敗したなら、失敗したでいい。
どこに誤りがあったのか分れば、
次につなげることができます。
上手くいかなかったら、上手くいかなかったでいい。
どんな問題を抱えているのか共有できれば、
協力をすることもできます。
首尾よく行っているのなら、それはそれでよし。
いずれにしても、
自部門の取り組むべき最大のテーマ
をきっちり認識しているかどうかが、ポイントなのです。