何かしら問題が発生した時には、
誰かが責任を取らなければなりません。
未成熟の組織では、
「責任を取る」ということが「その職を外れる・辞める」、
という短絡的な論議になることがあります。
「俺が悪いと言うのならば、外してくれ・外れる」
という感覚の、お子ちゃま論議です。
大人の論議では、
「責任をとる」というのは、
発生した問題に対して、その場の処理もさることながら、
原因究明し、今後の対策を講じることです。
その原因が仕組みによるものならば、対策は仕組みの見直し。
仕組みを回す技能・技術が未熟なものであれば、
再訓練・教育という対策になるでしょう。
そして、その原因がリーダー自身にあるのであれば、
そこで、リーダーの交代ということになります。
前任者がぐじゃぐじゃにした仕事を引き継ぎ、
後任者が懸命に修正をはかりながら推進したものの、
結果的には上手くいかなかった、というケース。
それを後任者(現在の「長」)が、
「前任者がぐじゃぐじゃにした仕事だから、俺の責任ではない」
「俺の責任だというのならば、俺を外してくれ」
というのは、ちと筋違いです。
「長」としてして責任を取らなければならないのは、
後任者です。
現在の「長」が、今後同様の問題が発生しないように
きちんと原因究明をし、対策を講じること、
それが責任を取ることです。
その原因究明の過程で、引き継いだ業務の状態が
明らかにされていくのですから・・・