先日NHKでエベレスト登頂の番組がありました。
イギリスの登山家のジョージ・マロリー(1924年6月の登頂時に遭難)が
記者に「なぜエベレストに登るのか」と問われ、
「そこにエベレストがあるから(Because it's there.)」
と答えた、有名な逸話も紹介されていました。
その数日後、
「『ビジョン(大きな目標)を達成したらどうなるのか?』
と社員から聞かれることがある」
と、某社長との雑談時にうかがいました。
「大変なことを、何故するのか?」という、
記者の疑問と社員の素朴な質問が重なりました。
登頂・達成すれば、
社会的な評価や経済的な報酬を得られるでしょう。
また、本人でしか味わえない、
見たことのない景色や、
やり遂げたという達成感も得られるでしょう。
しかしながら、これらは一過性のものです。
最高峰のエベレストへの挑戦は、
いろいろな課題を克服し人類の遺産として
蓄積していった歴史でした。
チャレンジする過程では、多くを得ることができます。
新たな技術、ノウハウ、基礎体力の向上、そして組織運営等・・
一時では終わらない、蓄積されていくもの、
レガシーを得ることができます。
それらは、組織を確実に進歩させ、
1段も2段も高いレベルに昇華させるものです。
そして成就はレジェンドとして語られ、
自信と勇気をあたえるものとなっていくのです。