2010年7月6日火曜日

顧客に対する責任

日通との統合の混乱により「ゆうパック」に32万個の遅配が発生しました。

テレビでも送り主(発送元)が取材されて

子供のお誕生日ケーキが、間に合わない・・・・
お中元の生物が駄目になってしまう・・・・
通販のコールセンターでは、クレームの嵐・・・

等の報道がありました。

商品を発送する側にしてみると、
郵政に混乱が発生して・・・
と遅配の原因と、説明することができるでしょう。

送り主は、配送会社の問題としてこの問題を
片付けていいものでしょうか??

自社の手元を離れて、発送業者に渡したのだから、
後は配送業者の問題・・・というのは、誤りです。

自動車メーカーが、下請会社の製造不良によりリコールを出した、
というケースを考えると分かりやすいと思います。

自動車メーカーは、

「下請けがチョンボをして困りました・・・」

と、下請けの問題と片付けるでしょうか? 「No」です。
自動車メーカーの責任として、顧客に通知するのです。
そして、その問題を発生させた下請会社の指導をしたり、
場合によっては、部品の製造を他の会社に変更したりして、
きちんとその下請けに発生した問題も自らの責任として捉えるのです。

今回の郵パックの場合も同様です。
本来、自らがお客様にお届けするところを、
自社の都合で、配送業者を選定して
任せているにすぎないのです。
例え、大きな配送業者であれ、それを使う会社の下請け業者なのです。

地震が発生した、台風が来た、豪雪になった・・・
と配送が遅延する可能性が発生するケースはあり得ます。
今からも発生するでしょう。

販売した側は、そのような事態について
配送業者からいち早く入手し、
それを、購入者に連絡することが、最低限の責任です。

通信販売が発達しつつ中、
この度の、郵パックの遅延の状況を、
自らの責任として、
顧客に連絡した会社はどれくらいあっただろうか・・・