新製品を発売したところ、
販売からの情報によると、市場からの反応が悪い・・・
財務からの情報では、採算性が悪い・・・
問題が続出している。
あいにく、社長は出張中。
製造部長の判断で、
「会社への影響や市場を考慮して」生産中止した。
そしてこの事態に、経営陣は「製造部の判断だ」と知らぬ存ぜぬ。
この話、ちょっとおかしくない・・・・・
本来なら、製造部長は、良質の製品を効率よく生産することを旨とし、
販売部は市場に製品が広まるように努力する
財務は、それらが円滑にオペレーションできるように資金を調達・管理する
そして、新製品の投入や、中止という判断は、マーケットや、競合、自社の体力等々
を総合的に判断するのは、経営陣がすべきものである。
もしこの製造部長の判断が許されるならば、
会社の各所で、各職位、で総合的な判断が行われることになってしまう。
そして、組織の機能としてバラバラになってしまう。
コントロールができなくなってしまう。
会社の組織としての体をなさなくなってしまう。
そして、経営陣の「各所の判断ですから・・・・」
という言い訳が、株主や銀行に通用するだろうか。
間違いなく、「経営陣として失格」と判断され、解任されるだろう。
銀行には、「無責任な経営陣」とみなされ融資は断られるだろう。
尖閣諸島の日本の対応って、これと同じ。
難しい問題だからこそ、
リーダーが責任をもってきちんとした方向づけしなければならない。
難しい判断を回避して、部下に問題を押し付けてはならない。