先週の日曜日をもって、高速道路無料化の社会的実験が終了しました。
終了の理由は、東日本震災への復興のため・・・
震災復興のために終了というのはよしとしても、
どうも引っかかるのは、「高速道路無料化社会的に実験」という大義。
実験をすれば必ず、その評価があるはずです。
国土交通省に電話をかけて問い合わせたところ、
発表する時期も、発表するか否かも決まっていない、
とのこと。
一般企業においては、
目的を設定し、計画を策定し、実行する、そして評価する。
といういわゆるPDCAを回すという基本中の基本。
その中の、「評価」が欠落しているのです。
この状態を「やりっ放し状態」と言います。
元産業再生機構のCOOの冨山和彦さんの
「会社は頭から腐る」という本の中に、
実際に、うまくいっている会社とそうでない会社の違いは、
戦略立案の優劣ではない。
PDCAがよく回っている会社がよい戦略にたどりつくのである。
まさに、その通りです。
「やりっ放し状態」では何の進歩もない、
ばたばた動いて、時間とお金を浪費しただけに過ぎないのです。
PDCAを回すレベルの高い・低いということより、
仮に、レベルが低くても当たり前のことを、当たり前に愚直に実践する
ことが大切なのです。
レベルは、その実践により自と上がってくるものなのです。
実践したことは、必ず評価する。それもフラットに・・
それが、企業のレベルアップの遠いようでも、
確実な近道なのです。
2011年6月21日火曜日
2011年6月15日水曜日
「効率」という安易な基準に流され・・・・:村上春樹さんスピーチ
夕方、帰りの車の中でラジオを聴いていると、
村上春樹さんのスペイン・カタルーニャ国際賞
受賞スピーチが流れてきました。
原子力発電を推進すべきではなかった、という趣旨です。
(このスピーチの全文:http://mainichi.jp/enta/art/news/20110611k0000m040019000c.html )
そのスピーチの中で、
「効率という安易な基準に流され、
その大事な道筋を我々は見失ってしまったのです」
という部分があります。
効率という安易な基準から原子力発電に至ってしまった、と。
原子力発電そのものの是非についての論議は別として
効率を求めた故に、経営成績が芳しくなくなった、
というケースが企業経営には発生するのです。
効率を求めること自体は、推進すべきことです。
しかしながら、闇雲に効率を求めては重大な問題が発生します。
効率という基準をどう取り込むか?ということがKEYです。
それは、効率をどこまで求めるか?
という「程度」によるものではありません。
どの領域に効率を求めるか?
という「領域」によるものです。
すなわち、効率を求める領域と、
非効率でも許容する領域を峻別する必要がある
ということです。
その領域を分かつ基準というのは、
自社の競争力の源泉になる部分であったり、
自社の特徴を形作っている領域であれば
あえて、非効率でも容認すべき部分です。
逆に、上記以外の領域は、「乾いたタオルでも更にしぼる」
くらいの徹底した効率を追求すべき部分です。
自社の大切な競争力・特徴分野に、
効率という概念をあてがってしまったのでは、
自社の大事な道筋を見失ってしまうことになります。
そして、ライバルとの区別が薄くなっていき、
大きな波の中に呑み込まれてしまうことになります。
村上さんの
「効率という安易な基準に流され、
その大事な道筋を我々は見失ってしまったのです」
は、経営重ね合わせて、常に忘れてはならない、大切な一節です。
村上春樹さんのスペイン・カタルーニャ国際賞
受賞スピーチが流れてきました。
原子力発電を推進すべきではなかった、という趣旨です。
(このスピーチの全文:http://mainichi.jp/enta/art/news/20110611k0000m040019000c.html )
そのスピーチの中で、
「効率という安易な基準に流され、
その大事な道筋を我々は見失ってしまったのです」
という部分があります。
効率という安易な基準から原子力発電に至ってしまった、と。
原子力発電そのものの是非についての論議は別として
効率を求めた故に、経営成績が芳しくなくなった、
というケースが企業経営には発生するのです。
効率を求めること自体は、推進すべきことです。
しかしながら、闇雲に効率を求めては重大な問題が発生します。
効率という基準をどう取り込むか?ということがKEYです。
それは、効率をどこまで求めるか?
という「程度」によるものではありません。
どの領域に効率を求めるか?
という「領域」によるものです。
すなわち、効率を求める領域と、
非効率でも許容する領域を峻別する必要がある
ということです。
その領域を分かつ基準というのは、
自社の競争力の源泉になる部分であったり、
自社の特徴を形作っている領域であれば
あえて、非効率でも容認すべき部分です。
逆に、上記以外の領域は、「乾いたタオルでも更にしぼる」
くらいの徹底した効率を追求すべき部分です。
自社の大切な競争力・特徴分野に、
効率という概念をあてがってしまったのでは、
自社の大事な道筋を見失ってしまうことになります。
そして、ライバルとの区別が薄くなっていき、
大きな波の中に呑み込まれてしまうことになります。
村上さんの
「効率という安易な基準に流され、
その大事な道筋を我々は見失ってしまったのです」
は、経営重ね合わせて、常に忘れてはならない、大切な一節です。
2011年6月11日土曜日
計画は重要
ある仕組を全社展開するこを幹部の皆さんと取り組んでいます。
何せ200人規模のプロジェクト。
運営体制、展開順序等々と検討することは山積み。
何度も計画を修正して、やっと納得できるレベルのものができつつあります。
ある幹部が
「先生(私のこと)、やることが沢山ありますね~」
「そうなんです。
多くの人達を巻き込むには、リーダーが先々にいろいろなことを考えておく必要があるんですよ」
そして、ちょっとお説教
「今まで、同様のレベルの取り組みがあったよね。
今回みたいに、しっかり計画検討してなかったでしょう。
やり始めて、いろいろと問題が出てきたり、後戻りしたり、そして挫折したり・・・
今回のプロジェクトが、特別やるべきことが多いのではなく、
今までのものも、同様に大変だったはず。
それを事前に考えずに、やみくもに取り組んで、ぐじゃぐじゃになってたんでしょう。」
図星。
今回のプロジェクトを通して、全社を巻き込んで推進していく要領を
是非、学んでみてください。
もうひとつ、別の会社での話。
ある設備の導入が進んでいました。
各々が、それぞれに頭の中でスケジュールを描いていました。
要するに、はっきりした計画がない。
どうも心配なので、業者を読んで、社内の人たちと確認してみました。
白板に書きながら、導入に必要な業務をスケジュール化してみると、
残念ながら、導入予定に間に合わない。
そして、業者の導入イメージと、こちら側の導入イメージの違いも
浮き彫りに・・・
導入イメージ違いはきちんとすり合わせることはできたのですが、
事前に、きちんと計画を立てていれば・・・・・・
あるテーマを本気で取組、具体的に誰が、どうするのか・・
を明らかにすること、それが計画に他なりません。・
何せ200人規模のプロジェクト。
運営体制、展開順序等々と検討することは山積み。
何度も計画を修正して、やっと納得できるレベルのものができつつあります。
ある幹部が
「先生(私のこと)、やることが沢山ありますね~」
「そうなんです。
多くの人達を巻き込むには、リーダーが先々にいろいろなことを考えておく必要があるんですよ」
そして、ちょっとお説教
「今まで、同様のレベルの取り組みがあったよね。
今回みたいに、しっかり計画検討してなかったでしょう。
やり始めて、いろいろと問題が出てきたり、後戻りしたり、そして挫折したり・・・
今回のプロジェクトが、特別やるべきことが多いのではなく、
今までのものも、同様に大変だったはず。
それを事前に考えずに、やみくもに取り組んで、ぐじゃぐじゃになってたんでしょう。」
図星。
今回のプロジェクトを通して、全社を巻き込んで推進していく要領を
是非、学んでみてください。
もうひとつ、別の会社での話。
ある設備の導入が進んでいました。
各々が、それぞれに頭の中でスケジュールを描いていました。
要するに、はっきりした計画がない。
どうも心配なので、業者を読んで、社内の人たちと確認してみました。
白板に書きながら、導入に必要な業務をスケジュール化してみると、
残念ながら、導入予定に間に合わない。
そして、業者の導入イメージと、こちら側の導入イメージの違いも
浮き彫りに・・・
導入イメージ違いはきちんとすり合わせることはできたのですが、
事前に、きちんと計画を立てていれば・・・・・・
あるテーマを本気で取組、具体的に誰が、どうするのか・・
を明らかにすること、それが計画に他なりません。・
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