2012年2月14日火曜日

人間関係で受注/発注・・・・

長い付き合だから・・・、親しく付き合っているから・・・
注文がきて当然。発注しないとまずいだろう。


という人間関係で、受注したり、発注したりという
話を聞く事があります。


他に発注したり、他が受注したら
発注した側は、後ろめたい気分になり、
受注する側は、他人行儀な・・・と感じたりで、
折角の築きあげた人間関係がどことなく、
よそよそしくなったりすることがあります。


この「人間関係で、受注・発注」というのは、
人間関係を拡大解釈しています。


・人間関係があるから、
   ビジネスのチャンスが与えられる・与える


というレベルで納めるのが妥当な線です。
それを拡大解釈して、受注・発注まで、
というのは行き過ぎです。


発注者側にとってみると、
人間関係があり、信頼できる会社だから
今回の調達に声をかけないと・・・


受注者側であれば
人間関係があるから、
ビジネスのチャンスを与えてもらった。


という線引が妥当なところです。


人間関係だけで、受注・発注までしていたら
前述したように、人間関係そのものに影響を与えるだけではありません。


受注・販売した側は、人間関係に甘え、商品・サービスの
レベルアップ・競争力の向上というテンションが
どうしても弱くなってしまいます。


そして購入側にしてみると、その商品・サービスの善し悪し、
自社のニーズとのマッチングという評価機能が甘くなり、
より自社にあった商品の購入の機会を逸してしまうことになります。
そして、ひいては自社の競争力を弱めることになりかねません。


人間関係があるというのは、


素性が知れていて信用できるから、
チャンスを与える・与えられる


で十分なのです。