2012年2月21日火曜日

出入り口

「入出り口」ではなく「出入り口」。


まずは、先に出して、その後に入れる。


電車でもそう、まずは降りる人が先、
その後に乗る人、という順序。


これは決して、マナーの話ではありません。
経営の話です。


中身を変えようと思った時、
すなわち会社の体質なり、構造を変革しようと思ったとき
思い出すべきことです。


新しく変革したい・・・・と思いつつも、
今までのものは失いたくはない・・・
できれば、今までの上に新しいものを付け加えたい・・・
というのが人情です。


概して、変革したいと思う時は、
今の方法で限界を感じている時で、
ストレートに言うならば、業績的に伸び悩んでいたり
業績が下降傾向にある時がその多くです。


だからこそ、今までのものは失わずに、
今までのものに新しいものを加える
という傾向が強くなっていきます。


しかしながら、現実は人情とは逆です。


組織の受容力を広げられるならば、
新しいものを、広げたところに納めることは可能です。
しかしながら、現行の受容力のままで、
新しいものを入れるためには、
何かを捨てる必要があります。


コップを大きくするならば、
さらに水を入れることができますが
コップの大きさが同じならば、
古い水を捨てて、新しい水を入れるしか他に方法はありません。


変革のスピードは、
新しいものを汲み上げるスピードの問題もありますが、
古いものを捨てる決断力も影響する


ということを忘れてはなりません。