昨年コロナ対策としての兵糧資金について相談を受け、
その後のフォローで、先日某社を先訪問しました。
売上は減少したものの、経営の屋台骨に影響を及ぼすこともなく、
一定の利益もあり、強い経営体質になっていることが確認できました。
「コロナの影響心配してたけど、兵糧に手つける必要ないね、
大丈夫だわ。
ホント、ここまでよく頑張ってこられましたね」
と伝える私に、社長は
「臼杵さんに、そう言ってもらいたかったんです」
と、状況は分かっているものの私の口から聞きたかったと。
初めて訪問した10年前、
経営の方向性を見失っていた先代社長に
「このままでは余命6ヶ月」
と、私が余命宣告した唯一の会社なのです。
現社長(当時の専務)に現状をつぶさに説明し、
解決の方向を指し示しました。
現社長は、自分が仕切らねばと立ち上がり、
前社長(父)との辛いバトルも乗り越えていきました。
その後も、自社の商品に自信の持てない現社長に
「そんなに自信がないなら、やめてしまったら?
ええ加減なものを世に出されては、世の中の迷惑です」
と、辛らつな激を飛ばしたこともありました。
経営に真剣に向き合っていた社長は、
私の耳の痛い檄を受け止めてくれ、
身を粉にして動き回ってくれたのでした。
そんな社長との面談でした。
だからこその、私の口からの「大丈夫」という言葉には
二人にとって意味深いものがあったのでした。
ホントに嬉しい時間でした。
帰り車を運転しながらも、いろいろなことが思い起こされ
社長の努力・苦労に敬意と感謝でいっぱいになったのでした。
これからも、頑張って!!