「部下には指示をだしています。」
仕事の進捗の遅れに対する部門長のコメント。
自分はできることはやっているものの、
指示通りやらない部下に問題がるというものでした。
確かに、能力の高い部下とは言えず、
指示通りに進まないという状態は理解はできます。
だからといって「仕方ない」では済むものではありません。
責任者の発言としては甚だ問題です。
例えば、トップが銀行に融資の相談で
「社内に指示を出していますが、
思うように動いてくれなくて、だから資金が必要になって・・・」
と話す場面を想像してみてください。
「それは大変ですね。融資しましょう」
というのヤバイ金融機関くらいでしょう。
まともなところではありえません。
金融機関が認識するのは、社員のレベルが低ことよりも、
むしろ経営者に経営能力の問題があることです。
必要なのは改善計画(資金需要が明確にされた)です。
その策に、実現可能性あり、と認められた場合に
融資が行われるのがノーマルな形です。
この部門長が責任を負っているのは、
その仕事を完了することです。
指示を出している、いない。
部下がやる、やらない。
言い訳にもならないどうでもいいことです。
責任を回避しているようにか映りません。
重要なのは進捗の遅れをどう挽回するか、
そしてリソース(資源)が不足するなら、
その不足の程度を明確にし支援を要請し、
責任を全うしてくことです。
リーダーは
「EXCUSE」(言い訳)ではなく
「EXCUTE」(実行)です。