大坂での仕事の機会を利用し、神戸の史跡を探索しました。
JR神戸駅からタクシーで5分走ると西出町があります。
江戸時代の前期に兵庫津の出町として町場が形成され
北前船などの廻船寄港するようになると、
問屋、船大工などの町として栄えたそうです。
その関係なのでしょう、近くには川崎重工があります。
ありました。ありました。
「菜の花の沖」の主人公、北前船で身を立てた
高田屋嘉兵衛の「高田屋」の本店跡です。
本店所在地から、車で2〜3分のところに鎮守稲荷神社があります。
高田屋嘉兵衛が献上した灯籠がありました。
文政7年(1824年)海上安全を祈って献上したものです。
嘉兵衛さんの亡なくなる3年前で、
既に現役を引退して淡路に戻っていたころのようです。
そして車で10分くらい東に移動し、水上警察前まで。
隣に、みなと公園の中に「海軍操練所顕彰碑」がありました。
碑の裏側には、勝海舟、坂本龍馬、伊藤俊輔、
睦奥宗光の名前が刻まれています。
そこからNTTのビルを目印に少し歩くと「海軍操練所跡」の碑が
「このごろは天下無二の大軍学者勝麟太郎といふ大先生の門人となり
ことのほか可愛がられ候て、まづ客分のやうな者になり申し候。
近きうちには、大坂より十里余の地にて兵庫と申す所ににて
大きに海軍を教え候所をこしらへ、また四十間五十間もある船をこしらへ、
弟子共にも四五百人も諸方より集まり候事
達人(自分のこと)の見る眼は恐ろしきものとは、つれつれにもこれ有り。
猶、エヘンエヘン、かしこ。 竜」
〜 竜馬がゆく 4巻 神戸海軍塾 〜
と竜馬が国もとの乙女姉さんに手紙を書いています。
ビジネスでは何十回と来ていた神戸ですが、
史跡探訪という視点での初訪問でした。