研修会等々の演習で、自社を分析したり、
問題を明確にしたりするテンプレート(フォーム)が用いられます。
経営をいろいろな角度から見て行くという意味には、
有効な手段であることは言うまでもありません。
そして、私自身も活用することがあります。
また、仕事がらテンプレートを活用したアウトプットを
拝見することも多くあります。
このテンプレートの活用で気になることがあります。
何種類かのテンプレートを活用する場合のケースです。
テンプレート一つ一つには、経営をどういう視点で見るか、
という意味が込められいます。
そして、各々のテンプレートには繋がりがあります。
・Aのテンプレートの分析結果を、
Bのテンプレートではインプットにして・・・
・AとBのテンプレートをもとに、Cのテンプレートでは・・・
という感じで有機的に結合しているものなのです。
気になることというのは、
作成されたテンプレートを1枚づつ見ると、
きちんと枠の中に文言が埋められている。
そして、意味もわかる。
一所懸命取り組んだ様子が伺える。
しかしながら、テンプレートをつなげて見ようとすると
そのつながりが理解困難となってくる。
すなわち、テンプレート間の有機的結合ができていない。
というケースなのです。
テンプレートをベースに学ぶ場合、
往々にして、「記入方法を理解する」という傾向があります。
重要なのは、テンプレートがいわんとするところ、視点。
そして、テンプレート間の有機的結合なのです。
企業の組み立ても同様、
種々の機能の有機的な結合が大切です。
経営理念から経営目標、戦略へ、そして管理システムへ、
管理システム間の整合・・・と
テンプレートを活用する際には、
「視点と有機的結合」
をお忘れなく!!