2017年11月27日月曜日

De-Marketing

「マーケティング」という言葉は、頻繁に耳にします。

 Marketingの前に「De」を付けて「De-marketing」、
聞きなれない言葉かもしれません。

どんどん売ろうとする「Marketing」に対して、
売らないのが「De-Marketing」です。

正確には、
「簡単には手に入らない」という希少性や供給制限を打ち出し、
顧客の渇望度を、ニーズを引き上げて販売する、
という高度なマーケティング手法です。
希少性マーケティングです。
「限定○○個」という販売方法も、この類です。

商品の生産量に何らかの制約があり、
例えば、原料の調達や製造工程に限界があり、
一定の生産量しかできない場合等に有効な手法です。

ところが、成長することは
「規模が大きくなること」
「数を増すこと」
という既成概念に囚われ、
いつのまにか生産量を増やそうとしてしまいます。

この方向も一つの選択肢で、決して間違いではありません。

しかしながらもう一つ、
上記のDe-Marketingという選択肢がある
ということを認識しておく必要があります。

数を増やそうとして品質を落とすよりも、
高い品質を維持するため一定量で経営を行う
というのも一つの在り方です。

ただ、De-Marketingを選択する場合は、
その供給を制限する理由が、購入者が納得・共感できるもの
でなければなりませんが・・