2021年8月9日月曜日

予測手法を使って(1)

「販売量を予測して生産量を決定する」
当たり前と言えば、当たり前です。

しかしながら、製造した商品の品質の劣化が
早ければ早いほど販売予測の精度は
業績を左右する大切な要因となります。

生鮮品等の劣化の早いものは、
在庫保管できずに廃棄処分(無駄なコスト)
になってしまいます。

その劣化の早い商品を製造している会社。

需要予測の重要性を認識し、
ロス管理、ロスの低減の方針を掲げ取り組んでいました。
また需要への影響要因についても、
A要因,B要因,C要因等と認識されてはいました。

しかしながら

A要因が動けば、需要はどうなる?
B要因が変動したら、需要はどうなる?
C要因は需要にどう影響する?

という具体的なものはありませんでした。

A,B,Cの要因を加味した総合的な判断(?)
で需要予測がされていました。
「要因を加味した総合的判断」
と言えば聞こえはいいですが、要するに「(山)勘」です。

需要予測の結果は「(山)勘」の持ち主に頼る他なく、
その精度について他者が介入することもできません。

すなわち、
組織としてのノウハウがこの重要な需要予測について
蓄積されていないという状態です。

これを「(山)勘」ではなく
論理的に組織のノウハウに蓄積を始めました。

(予測手法を使って(2)に続く)