「いろいろと悩んでるみたいだね。
でも、考えてないね。」
「悩んだところで、何も解決しない。
胃が痛くなるだけ。
悩むのを終わりにして、考えたら・・・」
というのが、ある経営幹部へのアドバイスでした。
「悩む」ことと「考える」ことは、似て非なるものです。
頭の中でぐるぐる同じような内容を漂わし続け、
悩んでいたところで、なんら解決には至りません。
問題・課題をきちんと考えることです。
そこで一番重要なポイントは、
「頭の中で考えないこと、紙の上で考えること」
です。
頭の中で浮遊しているものを全部紙面上に吐き出すのです。
書きながら次々に生まれてくる浮遊物も。
書き出し終えると、
「悩み」から「考える」ことにスイッチが切り替わります。
後は、紙を見ながら書き出された浮遊物であったものを、
・問題は何か?
・問題の影響は?
・その直接的な原因は?
・原因の背景は?
・解決策は?
・解決策の実施上のネックは?
等々の様々な視点で、浮遊物をグルーピングしながら
整理していくだけです。
整理された紙で問題を俯瞰してみると、
考え不足のところ、
考えすぎているところ・・・
等々を認識することもできます。
「頭の中で考えないこと、紙の上で考えること」
それは、
紙という媒体を使い、問題を第三者の視点でとらえることです。