新商品の導入・マーケティング、人材の成長等々、
なかなか期待どおりいかないものです。
それが世の常です。
それらに修正を施し、成果に導くのがリーダーの役目です。
しかしながら、修正を何度施しても、
うまくいかないこともあります。
そして、やがて手詰まりの状態になってしまいます。
あるテーマで、そんな状態に陥っていた社長曰、
「でも、ひょっとしたら化けるかもしれないので・・・」
と、淡い期待をかけて静観し続ける、というものでした。
「化ける可能性は、どれくらいだと思っています?」
との質問をなげかけると、
「高くはない。いや低い。いやほどんど無いかもしない・・」
と社長のトーンが下がってきます。
「それ、演歌の世界ですよね・・・」
首をかしげる社長。
「だめだとわかっていても、あきらめきれない『未練』の世界」
「『そこにたたずむ一人の男』ですか・・・」
ぷっと吹き出し、
「吹っ切れたわ・・・」と社長。
一所懸命努力と時間を費やし、費やせば費やすほど、
あきらめきれないのが人の性です。
しかしながら、社長という腕章を巻いる以上、
そういうわけにはいきません。
演歌の世界から、ビジネスの世界に戻ってもらったのでした。