2023年8月6日日曜日

同じ失敗を繰り返すな!!

先日、A部門で顧客クレームが発生しました。
その顧客に提出した対策書の内容について確認した時のことです。

A部門の部門長へ「対策はキチンとやってる?」と確認したところ、
「はい!」と元気のいい回答。

さらに
「手順書には、その対策を反映して修正した?」
「その修正したことを、部内全員にキチンと共有した?」
「その実施が確実にされていることを確認した?」
と続けて質問していくと、無言の回答。

次に、B部門の部門長へ
「発生したのはA部門だけど、
 同じ状況にあるB部門でも今回の対策は実行している?」
と聞いてみると、「えっ?」という反応。
彼にとっては意表を突いた質問という感じでした。

発生したクレームの対策を内容を
A部門の関係者に口頭で伝えたという程度で
終わっている状態です。

これでは、
B部門でも同様な問題が発生してもおかしくありません。
また、時が経過してA部門のメンバーが替わった時には、
A部門でもまた同じことを繰り返してしまう可能性があります。

組織としては、何ら学習していないことになります。

失敗して痛い思いや辛い思いをした当の本人は、
キチンと学習して同じことを繰り返すことはないでしょう。

しかしながら、

(個人の学習能力合計  組織の学習能力)

です。

学習能力のある人が集まって組織になっても、
必ずしも「組織としての学習能力」が備わっている
とは言えません。

そのためには「組織としての学習能力を高める」
ことを意識的に行うことが必要です。

1)失敗の対策の横展開をきちんと行う。
2)その対策が引き継がれるよう形式知(書面等)化する
3)それが確実に実行されるよう定期的にその手順等を喚起する

ことです。

顧客クレームを、その場しのぎで終わらせるのか?
そこから成長のための財産を見つけ、進歩していくのか?

上記の部分の徹底如何です。