前のブログで、難問をスッキリさせてくれた「合理的決定手法」。
実はこの手法を実施する前と後では、決定案の選択が変わっていました。
決定案の方向が変わる可能性があるのであれば、早く知らさねばと、
プロジェクトの仲間を急遽呼び出して説明しました。
反応はというと、
何度も資料に目を通したり、天を仰いで考えこんだり・・・
しばしの沈黙状態の後、彼が口にした言葉は
「確かに、こうなりますね・・・」でした。
頭では納得したものの、路線変更について心がついていかない、
という感じ。
これは、私がこの結論に達した時の状態と全く同じ。
最初は「信じられない」。
それが何度もそのプロセスをたどり、確認することで、
「やっぱり、この結論になるのか・・・」に変化していき、
やがて「この結論がベスト、決定理由も明解、自信が持てる」
に至ったのと。
今から30年くらい前に教えてもらったこの「合理的決定手法」。
KT法(ケプナー・トリゴー法)の一つ。
NASA(米国航空宇宙局)の頭脳エリート集団が
「なぜおかしな決断をしてしまうのか?」
という問題意識から生みだされたもの(私の記憶が確かなら・・・)。
今まで、感覚的に浮かんだ結論とこの手法を使って導き出した結論が
異なったという経験が無かった私には、
今回の経験は、この手法の凄味を感じさせたのでした。