2026年7月4日土曜日

売っているものは「変化」

 あるクライアントで、新商品の試作品が完成しました。

まずは数社のお客様に試験的に導入していただいたところ、評価は上々。
営業担当者からも、
「これは自信を持って提案できます」
という声が聞かれるようになりました。

いよいよ本格的な販売に向けて動き出すタイミングです。
そこで、
「この商品の特徴や効用を整理し、積極的に情報発信していこう。」
ということになり、そのためのミーティングが開かれました。

ところが、提案された内容は意外なものでした。
「積極的に情報発信するためには、まず〇〇と〇〇の機能を強化しましょう。」
なるほど、一見もっともらしい提案です。

しかし、私は一つ質問しました。
「現行の機能でも、それなりに評価されているのではないの?」

営業担当者は答えます。
「はい。お客様には満足していただいています。リピートもいただいています。」

そこで私は、さらに尋ねました。
「では、お客様は何に満足されたのかな?」

しばらく考え込む空気が流れました。
私が聞きたかったのは、機能の話ではありません。
導入したことで、お客様にどのような変化が生まれたのか、
そのビフォー・アフターです。

例えば、
・作業時間が短くなった。
・業務が簡素化された。
・ミスが減った。
・精神的な負担が軽くなった。
・社員同士の連携が良くなった。

商品が評価されるということは、
導入前と導入後で、必ず何らかの変化が生まれているはずです。
その変化こそが、お客様が本当に評価している価値です。

その価値が明確になって初めて、
「さらに価値を高めるには、どの機能を強化すべきか。」
という議論ができます。

逆に、その価値を理解しないまま機能を追加すると、
「作り手が作りたい商品」にはなっても、
「お客様が欲しい商品」にはならないかもしれません。

私たちは、つい商品の機能ばかりに目が向きがちです。
しかし、お客様が買っているのは機能ではありません。
その商品によって得られる変化です。

商品を改良する前に、お客様の変化を知る。
それが、本当の商品開発の始まりなのかもしれません。

Text reviewed and edited with support from Charlotte Grace Ashford 
(AI Assistant, aka “Lottie”)