2009年8月25日火曜日

売上には質と量がある。

売上高○○円・・・と損益計算書の冒頭に記載される。
この売上高というのは、単に売上の規模を表示したにすぎない。
量しか表現していない。

顧客に義理で購入してもらい計上した10万円も、
顧客がその商品の喜んで購入してもらい計上した10万円も
同じ売上高10万円。両方とも福沢先生10人

良く見てみると、
前者の10人の福沢先生は、しかめっ面している。
後者の福沢先生は、笑顔をしている。
というのであれば、いいのだが・・・・
残念ながら、日本銀行券に印刷されているのは、穏やかな表情の福沢諭吉1種類。
その区別がつかない。

何がいいたいのか・・・
「売上には質と量がある。」
ということ。

売上の量は簡単に把握できる。
しかしながらその売上の質については
正しい営業活動ができているか?
ということを丹念にチェックすることを通して把握するしかない。

その正しい営業活動というのは、企業により異なるだろう。
明確な戦略がある会社においてはその戦略にそった形で生まれたもの・・・
ということになろう。

企業変革の過程においては、
その量と質を複眼で把握していく必要がある。
あるときは、量的には多いが質的はその内容が伴わない・・・
その逆に、質的にはいいが、その量が伴わない・・・
という悩ましいケースも発生する。

ただ、はっきり言えるのは、
変革の過程の中で量に眼を奪われすぎると・・・
その変革は成功しない。

そもそも、変革とは、

このままではダメ・・・
変わらないと・・・
質を変化しないと・・・

というところから始まる。

変革の主題を「質」の変革に設定しておきながら、
「質の変化」状況をないがしろにし、
量というところに重点を置いていたのでは、
言っていることと、やっていることが矛盾することになる。

変革には、その売上の量・質の両面から丁寧に見ていき
バランスをみながら、良質な変化を広げていくことしかない。

売上には、量と質がある。変革には複眼を持つ必要がある。