先日親戚の法事に参加しました。
その中に高等専門学校で教鞭をとっていた親戚がいました。
NHKのロボットコンテストで頻繁に上位に入る専門学校に勤めていたそうです。
ロボットコンテストとは、その都度、あるテーマで学校対抗でロボットを開発して競争
するというもの。ロボコンの話をいろいろと聞かせてもらいました。
上記の常連の秘訣は何か?という話になりました。
「技術の蓄積かな・・・」
今まで何度もコンテストに参加していて、
その度にいろいろな技術開発を試みてきた技術が
が蓄積しているとのことでした。
ある時は、スピーディーに90度方向転換をする技術であったり、
ある時は、正確にボールを飛ばすという技術であったり
ある時は、形の変わったものを確実に掴むという技術であったり・・・
いろいろ開発した技術を蓄積しているのです。
ロボコンのテーマが与えられれば、
それに必要な既存技術と、
ちょっと強化しなければならない既存の技術の改良と、
そして不足している新しい技術の開発をおこない
それらを組み合わせて、毎年のコンテストにチャレンジするということのようなのです。
当たり前だけど、これが実は凄いことなのです。
例えば、新たに参入する学校の場合は、
すべての技術を新規開発しないといけないことになります。
このように比較すると、どちらの学校が有利のなのかは、想像に難くありません。
知識・ノウハウの蓄積という意味で、企業に置き換えれば
担当が代わったから、わからなくなってしまう
以前と同じ失敗を繰り返しておこなっている
レベルがまったく向上しない・・・
という問題は発生していないか?ということになるでしょう。
前の担当は上手に業務をこなしていた。
失敗をした本人は、同じ失敗は繰り返していない。
個人的には、技術の向上はしている
にもかかわらず、組織としてのレベルアップに疑問を感じるというのは、
組織としての「知識・ノウハウ」の蓄積が十分でないことを意味します。
同じ業務をしていても、知識・ノウハウを蓄積していくシステムのある企業と
それが不十分な企業では、何年かすると格段の差がついてしまいます。
蓄積できる企業はロボコンで言えば、上位入賞の常連校となるでしょうし、
不十分な企業は、毎回参加しているものの、毎回新参の学校と同じということになるでしょう。
まずは、荒っぽくていいから、体系的にその知識・ノウハウを整理する作業から始めること
をお勧めします。ある期間たてば、必ず凄いノウハウとして宝になっていきますから・・・・
*参考:野中郁次郎さんの「SECIモデル(SECI model)
http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/seci.html
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