某公共機関から、ある会社の経営相談の要請がありました。
「今月末の資金繰りが・・・」
ということで、その会社の経営者は、
銀行から借り入れることを考えていらっしゃいました。
どうも、その金策の説明を受けても、すっきりしません。
収支の計画(営業収支、財務収支等)を
きちんと立ててみましょう・・・
すると、今月の資金繰りの問題だけでなく、
3ヶ月後と4ヶ月後に、再度キャッシュ不足に陥ることが明らかに・・・
そして、年単位でその計画を眺めてみると、
銀行の返済と、営業収支のバランスが完全に崩れていて、
今月、3ヶ月、4ヶ月後の資金を何とかしても、
同様の現象が発生する構造になっていました。
抜本的に、このバランスを見直すことになりました。
計画を立案して、
今月だけでなく、来月、四半期、半年先、1年先、3年先
を考えてみることによって、本質的な問題点が
明らかになることがあります。
好調な時は、計画の立案も前向きな気持ちで
取り組むことができるものです。
しかしながら、
不調な時や逆境の時には、
できるだけ見たくない、
と遠ざかってしまいたくなるものです。
不調な時にこそ、計画の立案は不可欠なものなのです。
どうやりくりしていくか?
どう切り抜けるか?
どこを、徹底的に押さえる必要があるのか?
何がポイントなのか?
ということを計画を通して徹底的に考える必要があります。
Myopia(近視眼)にならないように、
心しなければなりません。