2012年3月6日火曜日

「絶対的な基本」がある

前中日ドラゴンズ監督 落合博満さんの著書「采配」を読む機会がありました。
その中で、印象的だったのが、


技術、仕事の進め方には「絶対的な基本」がある。
しかし「絶対的な方法論」はない。


というくだり。
コーチ陣や先輩が、選手が早く成長するようにと、
方法論を指導することに対して問題提起をしているのです。


物作りにおいても、サービスの提供においても、
この工程を間違えると、後々取り返しがつかないという
ツボにあたる部分があるものです。経営もしかり。


しかしながら、そのツボの押さえ方は、
それぞれの状況によって違うものです。
大切なのは、ツボから外れずに、そして適切な力で
押さえているかということだけです。


指導すべきは、
少しツボから外れつつあるぞ・・・
押す力が少し弱くなっているぞ・・・
という「絶対的な基本」の部分です。


落合選手・監督は「俺流」と言われてきました。


何もかもがが俺流だったわけでなく、
「絶対的な基本」は極めて常識的で、
原理・原則にもとづいたもので、
その基本を実現する方法論が俺流だったのです。